保育園の思い - あすか保育園

 

保育園の思い blog

 
 

子どもの最善の利益を追求し、一人一人の子どもを大切に保育を行います。
また、現在を最も良く生き、望ましい未来を創り出す力の基礎を培います。
同時に全ての子育て家庭を視野に入れ、子育てに関する支援事業をおこない、
地域の子どもも含めた子どもの育ちを、総合的に支援します。

保育園の概要

後進を育てる

 常磐会大学で外部講師として、年に数回、講義をしています。内容は、「保育実習の心得」で、保育実習に望む心構えのアドバイスをしています。資料に基いて少し話した後は、パワーポイントで実際のあすか保育園の保育の様子や、子どもの姿、保育園で大切にしていることなどを話始めると、寝ていた学生も起きてくれます(笑)。  保育士になりたい学生が減り、保育養成校も減ってきており、後進の育成が課題になってきています。確かにハードな仕事だし、難しいこともたくさんあるけれど、子どもと共に生活する楽しさや、子どもの発想や発信の楽しさ、そして子どもが持つ不思議さや深さを、少しでも伝えたいなあと思っています。

うちの職員が母校の大学を訪れて、担当教授にこんな感想を伝えていました。「実習生を受け入れるって、本当に大変なことだとわかりました。今から実習させて頂いた園に行ってお礼を言いたいぐらいです。」と。確かに実習生を受け入れる保育園側は、大変だけど、後ででもそんな風に思ってもらえたらうれしいし、甲斐があります。実習生を大切に受け入れながら、保育という仕事の楽しさを、後進に脈々と伝えていきたいと思っています。保育はとてもいい仕事です。

包括的性教育

4・5歳児の後半ごろから、「性」への関心が高まる子どもが出てきます。テレビやメディアの影響も大きいと思います。近年、「性教育」についての、私たちの研修も増えました。今は、「包括的性教育」といって、人間関係やジェンダー学、人権の観点から、性を考える教育となっています。子どもの姿としては、「パンツ見せて。」や「おちんちんみせて。」、トイレを覗きに行く。などの行動が多く、保育士もその都度、対応しています。サークルタイムで、体の話をしたり、関連絵本を読んだりもしています。(絵本:ぼくのはなし・おちんちんのえほん・あかちゃんはどこから 他)

日本は、性教育に対して、長い間、タブー視されてきました。知らないことを知りたいと思うのは自然なことです。大人は、①ごまかさない ②うそをつかない ③恥ずかしがらない ④おこらない を念頭に置きつつ、子どもと一緒に考えていきたいと思います。自分の体を大切にしていってもらいたいこと、特にプライベートゾーン(水着で隠れる部分)は、自分で守ってほしいことなどを、伝えていけるといいなと思います。                                     

事務所を開放

幼児の給食後、事務所に遊びに来てもいいことになっています。来れるのは、4・5歳児で、事務所の入り口に×がついていない日。これがなかなか人気で、「事務所に遊びに来ていいですか?」と事務所の入り口から聞いてくれます。事務所では、ラQ、パズル、ゲーム、お絵描き、などの遊びができます。約束(制約)がたくさんあって、12:10を超えると事務所には入れないこと。最大8人で締め切り。終了は12:30。電話がかかってきたら、おしゃべりをやめること。狭い場所なので、けんかは、しないこと。12:25になったら全員で片付けて元に戻すこと。いろいろな制約があるけれど、皆、きちんと守ってくれます。先日、ファミリーの取り組みの時に、サークルタイムに入らず、ふざけている5歳児を見かけました。その子が昼に、「事務所にきていいですか。」と、聞いてきたので、私(園長)は、「あすか保育園で楽しく遊んでもらおうと、事務所にも来ていいよってしてるんよ。みんながやりたいことはできるだけさせてあげてるよね。だけどあなたはどうかなぁ。楽しいことだけして、みんなとちょっと頑張らなあかんとこが頑張られへんのはどうやろねぇ。サークルタイムで先生やお友達の話しも聞いてほしいなぁ。」と・・・。その子はちょっとばつが悪そうに、「わかった。」と言いました。子どもとこんなかけひきもしています。(笑) 子どもだって、人間関係の中で、保育園という社会の中で、生きています。勝手なことだけでは通用しないことをちょっとずつわかっていってほしいと思います。私が注意したあの子は、あれ以降も毎日のように事務所に来ています。そして、サークルタイムにも参加しています。(笑)

保護者の意見

以前、第3者評価のアンケート結果について、コメントを載せたことがありました。

 アンケートの中で、「先生は楽をしたいだけなのかと思う点がいっぱいある。」と書かれている方がいて、とてもショックを受けました。私たちが至らないことも多いですし、知らないうちに、その保護者の方を傷つけてしまっていたのかも知れません。もしそうなら、本当に申し訳ないと思います。ただ、あすか保育園の保育士たちは、子どもや保護者に寄り添い、理解しようと、毎日、一生懸命努力しています。「楽をしたいと考えている保育士」は、一人もいないのです。でもそのように感じさせてしまう言動や行動があるのでしたら、改善しないといけませんし、ご意見、ご批判等は、感じられたときに教えていただけたら、保育の改善に繋がりやすく、ありがたいです。(2025年2月28日)

 この内容について、複数の保護者の方から、ご意見を頂きました。

・あのような意見を言われる方がいるのかと驚いた。 ・丁寧に見てもらって、感謝しかない。 ・保育参加に来ると、保育士さんは本当に大変だと、頭が下がる。   

 いろいろな意見があって当たり前ですし、私たちが完璧だとも思っていないけれど、このように励ましていただくと、とても嬉しかったですし、「また、がんばろう!」とも思えました。 職員に保護者からこのような励ましを頂いたことを伝えました。

 保育は、人を育てる仕事です。温かくて誠実な人を育てたい。そして自分達もそうありたいと思います。そのためには、保育士と子ども、保育士と保護者、保育士同士が信頼しあい、リスペクトしながら過ごすことがとても大切だと思っています。

あすかのひろば

5月31日(土)、天候がとても危ぶまれましたが、あすか保育園のみんなの行いの良さ(^▽^)で、雨も降らず決行することができました。

春から、毎朝、みんなの部屋(フリースペース)に体育遊具を用意しておいて、体を動かす遊びに親しんできました。当日はそんな姿を見てもらい、途中からは、保護者も登場して、一緒に体育遊びを楽しみました。「あすかのひろば」の話し合いで、「リレーはやっぱりしたい」と子ども達が言うので、どんなリレーにするのか、話し合ったり、実際にいろいろと試してみたりしました。当日は、トラックの4分の1をジャンプで、あとの4分の1をスキップで、残りを全力疾走で走りました。頭が身体に動きの切り替えの指示を出し、それに基づいて体を動かすことは、思っている以上に子どもにとっては高度なことです。一生懸命トライする子ども達に、拍手喝さい。親子競技(バルーンであそぼう・フープしっぽとり・ドッジボール・いづれかを選択)も盛り上がりました。

当日、卒園児も来てくれていて、卒園児と在園児(参加したい子ども)でしっぽとりをしました。卒園児同士、また在園児と、「わー、ひさしぶり。」「げんき~?」と抱き合う姿も見られ、感動。

保護者対保育士の大縄跳びは、保護者が大勝利を納めました。(なんで??)

後日、保護者からの感想も、多数寄せられました。保護者の方は、保育園の思いをとてもよく理解して下さっていて、「自分で考えて、取り組む行事」であることや、「好きなことを十分楽しむ行事」に共感していただいたご意見が多かったです。あらためて、引き続きその理念を大切にしていきたいと思いました。

2025年度

 2025年度が始まって、あっという間に1ヶ月が過ぎました。

 今年の新入児は、12名。保護者も兄弟関係のリピーターの方や、地域交流に何度も来てくださった方がたくさんいらっしゃって、「あすか保育園の保育」を、選んできてくれた方が多く、ありがたいなあと思います。

 そして、4月25日には、早速、幼児懇談会がありました。

「三つ子の魂、百まで。」 ・・・ 3歳までの育ちが、とても大切で、ずっと影響するということわざです。このことわざの中で、私は、魂(たましい)というところが、とても大切だと思っています。魂って、その人の人間性が形成されていく上で、その核となるもの。魂の育てられ方次第で、その人の人生を左右する、心の根っこの部分だと思います。その魂を、3歳までは、特に大切に育てなさいと言っています。習い事で知識を詰め込むのでも、ユーチューブにお守りをさせるのでもありません。関わって、会話して、自分が大切に育てられている実感を、魂に吹き込んであげてほしいと思います。そうすることで、自分も他の人も大切にする心が育ちます。   そんな話を、幼児懇談会でしました。

卒園式(3月25日)

3月25日(火) 卒園式がありました。5歳児、14名が、巣立っていきました。卒園式は、とても和やかで、温かいムードの中、執り行われました。保護者の代表の方が、謝辞を読んで下さり、保育園での思い出や、私たち保育士への感謝の気持ちを伝えてくださいました。聞いていた保育士は、胸が熱くなって、ウルウルしていました。子育ては難題も多くて、悩みも大きいと思います。けれど、保護者の方と保育士とが、信頼しあい、大切に子どもを育てようとする気持ちが一致していれば、必ず、改善策は見つけられると思います。保育園の思いに、共感していただける保護者の方に支えられていることに、改めて感謝した一日でもありました。ありがとうございました。

第三者評価のアンケート結果

今年度は、第三者評価でアンケートを実施しました。アンケートはおおむね良い評価が多く、保護者の方々のご理解とご厚意に感謝しています。ただその中に、「先生は楽をしたいだけなのかと思う点がいっぱいある。」と書かれている方がいて、とてもショックを受けました。私たちが至らないことも多いですし、知らないうちに、その保護者の方を傷つけてしまっていたのかも知れません。もしそうなら、本当に申し訳ないと思います。ただ、あすか保育園の保育士たちは、子どもや保護者に寄り添い、理解しようと、毎日、一生懸命努力しています。「楽をしたいと考えている保育士」は、一人もいないのです。でもそのように感じさせてしまう言動や行動があるのでしたら、改善しないといけませんし、ご意見、ご批判等は、感じられたときに教えていただけたら、保育の改善に繋がりやすく、ありがたいです。子どもを育てる環境は、保護者と保育士が信頼し合って、より良いものとなっていくと思います。どうか、ご理解、ご協力賜りますよう、よろしくお願いいたします。

追求する姿勢

あけましておめでとうございます。今年も元気に楽しい保育ができますように。

保育をめぐる情勢は、目まぐるしく変化しており、私たち保育士が情勢をしっかりととらえ、子ども達に必要な力を遊びの中で、仲間と共につけていく必要性が、年々高まっていると思います。

近隣の園の園長さんたちも日々の保育について、慮っておられ、情報交流を図っていこうということになりました。皮切りに、1月15日(水)に、あすか保育園で、乳児保育についての学習会を開きます。あすか保育園の園長(豊川)が、「あすか保育園で大切にしていること」を、レクチャーします。それは、脳と体と心の関係を基に、子どもの行動科学を私なりにまとめたものです。保育には、絶対もないし、正解もないのだけれど、子どもにとってより良い内容や方法はどれなのかを、いつも追求し続ける姿勢が一番大切だと思います。私の考えをお伝えし、それに対して意見を頂き、またより良い保育が創造していけたらと思います。何より、子どもを中心において、意見を述べ合える関係者集団に感謝しています。そして、今年もいろいろな人と関わりながら、いろいろなひとにご意見を頂きながら、勉強していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

バウンダリー(境界)

「きらきらひろば」(発表会)の幕間にした話です。

                                                                           

どんな年齢でも、赤ちゃんからご高齢の方、全員に自分のからだのことを自分で決める権利があります。そして、何歳であっても、誰にでもバウンダリー(境界)があり、肉体的にも、精神的にも、他人が勝手にふみいってはならない領域があります。そして、そのバウンダリーを越える、相手の領域に入る行為をする時には、原則的に同意が必要です。(ちゃいるどネットおおさか・0歳からの性教育 から引用)

たとえば園でも、0・1歳児のからだに触れる時、「オムツ替えるね。」「おしり、洗おうね。」「お洋服脱ごうね。」ときちんと断りを入れています。

そういった声かけを常にされて育つことで、声かけのない、同意を取ろうとしてこないバウンダリー(境界)の侵入に対し、これはおかしい、とすぐに感じ取れるようになります。(ちゃいるどネットおおさか・0歳からの性教育 から引用)

近頃は、いろいろな事件を目にするようになり、心配になることも多いと思います。大人が気を付けておくだけでなく、「自分の体は、自分で守る。」という力も、子ども達につけていきたいと思います。

2024年もたくさんの方々のお力を借り、子ども達と楽しい保育を実践することができました。

来年もどうぞよろしくお願いします。良いお年を。

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