保育園の思い - あすか保育園

 

保育園の思い blog

 
 

子どもの最善の利益を追求し、一人一人の子どもを大切に保育を行います。
また、現在を最も良く生き、望ましい未来を創り出す力の基礎を培います。
同時に全ての子育て家庭を視野に入れ、子育てに関する支援事業をおこない、
地域の子どもも含めた子どもの育ちを、総合的に支援します。

保育園の概要

きらきらひろば(2)

12月1日(土)「きらきらひろば(発表会)」がありました。

当日は、今までで一番楽しんで発表していました。(2歳児クラスは、ちょっとはずかしかったようですが・・・)本番の舞台でも、4・5歳児は、普段のように、その場で考えたり、意見を言い合ったり、まとめたり、ごちゃごちゃしながら進めていました。その姿も、とてもほほえましい姿でした。

保護者の方も2年目ともなると、見ていただいている視線や、感想から、園の方針を随分理解して頂いているなぁと感じました。ある保護者の感想が、園の保育方針をしっかりと突いていました。

「あすか保育園らしい、きらきらひろばでした。特に5歳児の演目がよく、劇では、自分たちで配役を決めると聞き、凄い!!と感心しました。正直、与えられることだけこなすよりも、意味があり、特にコミュニケーション能力や、自分たちで考えるということが、できるようになると思いました。全員が意見を言い合うことは難しいかもしれませんが、一人一人の意見を聞き、認め合う場を与えられるのは、貴重ですね。結果が、すぐには出にくい指導方法かもしれませんが、先生方のチームワークの良さと、情熱を感じました。」

こういう感想を頂くと、また頑張ろうと力が出ます。私たち保育士も、「ほめられて伸びるタイプ」です(笑)。ありがとうございました。

 

きらきらひろば(1)

12月1日(土)、「きらきらひろば(発表会)」があります。2~5歳児の取り組みです。どのクラスも歌や楽器やごっこ遊びや劇遊びが大盛り上がりを見せています。

「自分で考えて表現する。」という保育方針のもと、、保育士たちは、保育士主導ではなく、子どもと相談し、子どもの考えや意見を待って、行事の取り組みを進めるようになりました。そのことで、劇遊びでは、子どもたち同士で「こうしよう。」「ああしよう。」と、話し合う姿がぐっと増え、劇の練習を見ていても、試行錯誤する姿がとても愛おしいです。と、同時に子どもたちは、自分の意見を相手に伝わるように話す難しさや、友達と意見が違う時に、折り合いをつける難しさなど、うまくいかないことも日々経験しており、自分の気持ちを調整する力や、あきらめない力など所謂、非認知能力を身に着けていっています。そんな紆余曲折を経て、一つのことをみんなで作り上げた喜びは、きっと「失敗しても大丈夫。」「楽しかったなあ。」と、子ども達をまた一つ確実に豊かにします。

「あすかのひろば(運動会)」で見ていただいたように、今回の行事もまた、子ども同士の繋がりや、園での様子、子どもの成長・・数々のシーンを子どもたちは表現してくれると思います。乞うご期待!!

第三者評価結果

第三者評価の最終結果が出ました。事業内容・保育内容等、多岐に渡る質問項目に対して、全体的に高評価で、安堵しています。ナルク調査センターに依頼したのですが、ナルクの方々は、非常に好意的で、一緒に真摯に課題に向き合ってくださいました。

調査結果で、特に評価の高い点として挙げられたのが、

◎人間関係(チームワークのよさ)  ◎コミュニケーション能力  ◎丁寧な態度・丁寧な保育  ◎労働条件  ◎健全な運営  ◎文書管理   ◎給食  ◎職員が勤勉   ◎職員の離職率の低さ ・・・でした。どれも、園が大切にしたいと思っている項目で、そこを評価されたのは、大変うれしいことでした。

受審して、見えてきた課題もあります。すぐに改善した点もあります。だから、これで終わりではなく、ここを始まりにまた頑張りたいと思います。この評価に甘んじることなく、さらなる「保育の質の向上」を目指して、また少しずつ職員のみんなと積み上げていきたいと思います。ありがとうございました。

「あすかのひろば」感想Ⅱ

前回の投稿にあるように、多くの保護者の方が、あすか保育園の保育方針に理解を示していただき、大変ありがたいと思っています。
子ども達は、週明け、「ギュウしてもらった。(ハグしてもらった。)」と、うれしそうに教えてくれました。みんなで取り組んだ運動会を通して、子どもの心は、一つ豊かになりました。

「あすかのひろば」(運動会)にこのような感想も寄せられました。

『はっきりと言って運動会という感じでは、ありませんでした。メリハリがなく、ダラダラした感じで、正直残念です。練習不足でもあると思います。月齢に合った内容ではなく、何をさせたいかがわかりません。他の保育園などはもっとしっかりしています。成長も感動も感じませんでした。改善してください。』

園からは、このようにコメントしました。

確かに、見た感じは、ダラダラした感じに見えるかもしれません。でも、バタバタとこなす運動会より、異年齢の子どもを気遣ったり、クラスを超えて応援したり、子ども中心に、子ども同士、心を通わせながら進む行事でありたいと思っています。子どもは、教え込めばしっかりもするし、高度なこともできます。たとえば、キリン組(3歳児)は、ダンゴ虫になりきって遊びましたが、この「なりきって遊ぶ」というのは、とても大切なことで、なりきって遊ぶ=想像力を働かす=人の気持ちを思い図れるようになる。という成長過程の入り口を遊びで通過していくのです。
こんな風にして、これから生きていく上でとても大切な力を、遊びを通して、友だちと一緒に身に着けていって欲しいと思います。

教科的な学習を急ぐのは、子どもの「心育て」にとって危険です。今必要なことは、失敗や回り道をたくさんしながら、子ども達が自分で考えて、行動していくこと。そして、自分と友達を大切にして、仲間と繋がっていくこと。これらは、「見えない力」で、見えないからこそ大切に育てていきたいと思っています。

評価の意見だけではなく、このような(上記のような)ご意見も大変貴重です。ありがとうございました。意見を頂いた事で、もう一度、伝えたい思いを再確認しました。

12月には、「きらきらひろば(発表会)」があります。ごっこ遊びも、子どもの成長になくてはならない遊びです。「あすかのひろば」での取り組みを土台に、またいっぱい遊びこんでいきたいと思います。

あすかのひろば(運動会)

10月6日(土)「あすかのひろば(運動会)」がありました。朝から雨が降り、体育館での開催。体育館での練習は、ほとんどしていないので、普段通りできるかなぁと心配していたのですが、そんな私たちの心配を尻目に、5歳児さんの堂々としたオープニング「ぞうぐみ元気太鼓」で、スタート。2・3歳が終わった頃、雨が上がり、急遽、体育館からグラウンドに移動。15分間の休憩をはさみ(その間に荷物も音響もすべて移動)、グラウンドで再開しました。そこからは、これでもかというぐらいの晴天で、リレーや竹馬、大繩など、外で思う存分、力を出し切った子ども達でした。保護者の皆さんもとても協力的で、無事にすべての行程を経て、子ども達は満面の笑みで帰っていきました。

京都大学名誉教授の鯨岡峻さんは、幼児教育において、「私は私。自分の内部に修練する心。」「私は私たちの一人。私が周囲に開かれて、その一員として抱く心。」を育てることが重要だと、説いています。「あすかのひろば」では、自分のやりたい気持ちを表現すること、友達と繋がって参加することを目指してきました。これは、保育方針 *自己実現を果たそうとする。*友達と共生する。 というねらいに依拠しており、鯨岡教授が説いておられることと一致します。子どもたちは、「あすかのひろば」の取り組みのプロセスで、また一つその力を積み上げてくれました。

保護者からの感想です。

◎5歳児さんが、下の子を見守ってくれたり、「頑張れ!!」やお名前を呼び応援している姿を見て、あすか保育園でしかないみんな仲良しでとってもステキな運動会でした。

◎組や年の違う子達が一生懸命「○○君、○○ちゃん頑張れー!」と、応援している姿が凄く印象に残りました。我が子もそんな温かい声援を沢山頂いたことで、最後まで諦めず頑張れたのだと思います。温かさと優しさと一致団結は、あすか保育園ならではと思いました。

保育内容に共鳴し、支えてくださっている保護者の方々に、感謝します。

 

これだけでたいしたもんだ

騙されるな

 

人は何か一つくらい誇れるものを持っている

何でもいい、それを見つけなさい

勉強が駄目だったら、運動がある

両方駄目だったら、君には優しさがある

夢をもて、目的をもて、やれば出来る

こんな言葉に騙されるな、何もなくていいんだ

人は生まれて、生きて、死ぬ

これだけでたいしたもんだ

 

ビートたけし・作

 

本当にその通りだと、胸にストンと落ちました。生きているということ、ただそれだけに、もっと敬意を払うべきだと、自戒しました。一片の曇りもなく言い切るたけしさんの潔さを称賛します。

「自己決定度」

学歴や収入よりも、自分の進路を自分で決める「自己決定度」が、日本人の幸福に大きく影響しているとの調査結果を、神戸大学と同志社大学の共同研究チームが発表した。と、毎日新聞 8月29日朝刊が、報じていました。自分の幸福に影響しているものとして、健康と人間関係に続き、自己決定度の影響が大きかった。と述べられていました。

来年度の一斉入所に関わって、今、保育園見学に来られる方が沢山おられます。その際には、保育園の理念や方針(保育園で大切にしていること)、保育の方法などを具体的にお伝えするようにしています。育児担当保育・ピラミーデ教育法・環境による保育・・。それらは、すべて「自分で考え、自分で判断し、自分で表現する。」力をつけるためのツールです。そして、その力を以って、それぞれの価値観の基に、幸せに生きていく道を歩んでいって欲しいと思います。毎日新聞の記事は、あすか保育園の保育内容が、今の社会に求められている保育内容として、間違ってないよと、言われている気がしてうれしかったです。

今日も、来年度の入園希望者の来園が、10人ほどありました。来られた方々は、皆さん熱心で、説明をすると、こまめにメモを取る姿がありました。今年の入園児の保護者の方で、見学で回ったところの保育園の情報を、家でエクセルでデータ化し、夫と検討して入園希望を決めたという方もおられました。初めての集団生活。保護者さんの保育に託す思いは、とても熱いものがあります。そんな思いに真摯に向き合って、丁寧に保育を営んでいきたいなぁと思います。

 

保育参加(2)

今年から始まった「保育参加」。6・7月で、乳児組の保護者の、3分の1にあたる10名が参加してくださいました。

各クラスの保育参加の後、給食を幼児さんと一緒にランチルームで食べ、12時ごろから、サロンと称して、参加された保護者と保育士が、ペチャペチャ喋りながら、コーヒータイム。園長が点てる「お薄」を飲まれる方もいます。保育参加の感想、子どもの様子、パートナー(夫、妻)に関すること、自分の趣味、保育園に対する要望等、いろいろ出てきます。普段はできないような話ができ、クラスを超えた親通しの繋がりが出来たりもします。保育士も楽しいです。少し感想を紹介します。

*普段見れない園での生活を見ることができてよかった。  *他の子と遊んだり、お話したり、幼児さんと一緒に給食を食べたり、通常の「見学」だけでない経験ができた。  *家では「だだっこ」な我が子が、「しっかり者」な姿を見て、素直に「スゴーイ!成長してるんやな~」と感激した。  *最も心に残ったのは、沢山の子ども達とコミュニケーションが取れたこと         *パパも参加したいと言っていた。   *パパにも参加してほしい。   *先生はすごいと思った。・・・

好評なので、来年は全クラスに広げていければいいなあと思います。

 

全国学力テスト

4月に全国の小学6年生と中学3年生を対象に、全国学力テストが実施され、文部科学省がその結果を公表しました。依然として応用問題が弱く、国語の内容をまとめたり、理科の分析内容を書いたりする問題が、苦手となっていました。今年度から、学習指導要領も改訂され、思考力や表現力の育成が盛り込まれており、なんとか「考える力」を伸ばそうと、教育界では検討が続けられています。

イギリスの調査結果によると、優れているプリスクールは、「保育者の子どもへのかかわりが温かく応答的である。」「共に考え、深め続ける、保育者と子どもの、質のよいかかわりがある。」「優れているプリスクールほど、子ども主導の遊びや活動が多く、子ども中心で、保育者がつなぎ、発展させる遊びが多い。」とありました。また、ベネッセ総合教育研究所の「園での経験と幼児の成長に関する調査(2016)」では、園で「遊びこむ経験」を多くする方が、子どもの「学びに向かう力(非認知能力)」は高い。との結果が発表されました。この二つの報告は、あすか保育園で大切にしたい保育内容ととても重なっていました。

今年度、保育所保育指針が改定され、保育の質の向上が、これまで以上に求められています。「非認知能力(主体性・協調性・自己統制力・・・)」の重要性は、これまで何度かこのコラムでも紹介してきましたが、保育園時代に、自分で体験したことを基に、試したり、考えたり、試行錯誤をたくさん繰り返すことで、非認知能力は育っていきます。子どもの育ちを総合的に考えて、保育の内容を検証していきたいと思います。

一泊保育

7月13日(金)~14日(土)、あすか保育園で、5歳児さんが一泊保育に取り組みました。昨年の取り組みを間近で見ていた今年の5歳児は、保育園に夜はこびとが現れる話にドキドキしたり、みんなで入る銭湯にわくわくしたりしていました。さて当日・・・。

なんともまあ、朝からテンションの高い子ども達。フワンフワンと風船のようで、今にもどこかに飛んでいきそうでした。銭湯にみんなで行くころまでは、その状態が続きましたが、段々時間が立ってくるにつれ・・・。なんとなくその風船は少しずつしぼんできて、寝るころには少し不安の方が勝っていたかもしれません。眠りが浅くて、何回も目覚める子どももいました。少し分析してみると、何回も目覚める子どもは、共通点がありました。普段の生活リズムがどうも不安定な子どもがそのような現象になっているようです。毎日、ほぼ同じ時間に眠りにつき、ほぼ同じ時間に起きる。同じリズムを繰り返すことで、安心してぐっすり眠ることができるようになる。そういったことが積み重なっていない子どものようでした。一泊保育は、子どもの24時間の姿を私たちに教えてもくれました。

次の朝。散歩に行き、朝食を食べ、さあ朝の会。お母さんやお父さんにやっと会えます。一泊保育で頑張ったそれぞれの目標を発表し、みんな保護者にギューッとハグしてもらいました。担任「一泊保育、楽しかった?」子ども「楽しかった!」担任「また、泊まりたい?」子ども「もういいわ~。」ですって。お母さんやお父さんの待つお家が一番いいことに、あらためて思いを馳せた子ども達でした。

 

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