保育園の思い - あすか保育園

 

保育園の思い blog

 
 

子どもの最善の利益を追求し、一人一人の子どもを大切に保育を行います。
また、現在を最も良く生き、望ましい未来を創り出す力の基礎を培います。
同時に全ての子育て家庭を視野に入れ、子育てに関する支援事業をおこない、
地域の子どもも含めた子どもの育ちを、総合的に支援します。

保育園の概要

これだけでたいしたもんだ

騙されるな

 

人は何か一つくらい誇れるものを持っている

何でもいい、それを見つけなさい

勉強が駄目だったら、運動がある

両方駄目だったら、君には優しさがある

夢をもて、目的をもて、やれば出来る

こんな言葉に騙されるな、何もなくていいんだ

人は生まれて、生きて、死ぬ

これだけでたいしたもんだ

 

ビートたけし・作

 

本当にその通りだと、胸にストンと落ちました。生きているということ、ただそれだけに、もっと敬意を払うべきだと、自戒しました。一片の曇りもなく言い切るたけしさんの潔さを称賛します。

「自己決定度」

学歴や収入よりも、自分の進路を自分で決める「自己決定度」が、日本人の幸福に大きく影響しているとの調査結果を、神戸大学と同志社大学の共同研究チームが発表した。と、毎日新聞 8月29日朝刊が、報じていました。自分の幸福に影響しているものとして、健康と人間関係に続き、自己決定度の影響が大きかった。と述べられていました。

来年度の一斉入所に関わって、今、保育園見学に来られる方が沢山おられます。その際には、保育園の理念や方針(保育園で大切にしていること)、保育の方法などを具体的にお伝えするようにしています。育児担当保育・ピラミーデ教育法・環境による保育・・。それらは、すべて「自分で考え、自分で判断し、自分で表現する。」力をつけるためのツールです。そして、その力を以って、それぞれの価値観の基に、幸せに生きていく道を歩んでいって欲しいと思います。毎日新聞の記事は、あすか保育園の保育内容が、今の社会に求められている保育内容として、間違ってないよと、言われている気がしてうれしかったです。

今日も、来年度の入園希望者の来園が、10人ほどありました。来られた方々は、皆さん熱心で、説明をすると、こまめにメモを取る姿がありました。今年の入園児の保護者の方で、見学で回ったところの保育園の情報を、家でエクセルでデータ化し、夫と検討して入園希望を決めたという方もおられました。初めての集団生活。保護者さんの保育に託す思いは、とても熱いものがあります。そんな思いに真摯に向き合って、丁寧に保育を営んでいきたいなぁと思います。

 

保育参加(2)

今年から始まった「保育参加」。6・7月で、乳児組の保護者の、3分の1にあたる10名が参加してくださいました。

各クラスの保育参加の後、給食を幼児さんと一緒にランチルームで食べ、12時ごろから、サロンと称して、参加された保護者と保育士が、ペチャペチャ喋りながら、コーヒータイム。園長が点てる「お薄」を飲まれる方もいます。保育参加の感想、子どもの様子、パートナー(夫、妻)に関すること、自分の趣味、保育園に対する要望等、いろいろ出てきます。普段はできないような話ができ、クラスを超えた親通しの繋がりが出来たりもします。保育士も楽しいです。少し感想を紹介します。

*普段見れない園での生活を見ることができてよかった。  *他の子と遊んだり、お話したり、幼児さんと一緒に給食を食べたり、通常の「見学」だけでない経験ができた。  *家では「だだっこ」な我が子が、「しっかり者」な姿を見て、素直に「スゴーイ!成長してるんやな~」と感激した。  *最も心に残ったのは、沢山の子ども達とコミュニケーションが取れたこと         *パパも参加したいと言っていた。   *パパにも参加してほしい。   *先生はすごいと思った。・・・

好評なので、来年は全クラスに広げていければいいなあと思います。

 

全国学力テスト

4月に全国の小学6年生と中学3年生を対象に、全国学力テストが実施され、文部科学省がその結果を公表しました。依然として応用問題が弱く、国語の内容をまとめたり、理科の分析内容を書いたりする問題が、苦手となっていました。今年度から、学習指導要領も改訂され、思考力や表現力の育成が盛り込まれており、なんとか「考える力」を伸ばそうと、教育界では検討が続けられています。

イギリスの調査結果によると、優れているプリスクールは、「保育者の子どもへのかかわりが温かく応答的である。」「共に考え、深め続ける、保育者と子どもの、質のよいかかわりがある。」「優れているプリスクールほど、子ども主導の遊びや活動が多く、子ども中心で、保育者がつなぎ、発展させる遊びが多い。」とありました。また、ベネッセ総合教育研究所の「園での経験と幼児の成長に関する調査(2016)」では、園で「遊びこむ経験」を多くする方が、子どもの「学びに向かう力(非認知能力)」は高い。との結果が発表されました。この二つの報告は、あすか保育園で大切にしたい保育内容ととても重なっていました。

今年度、保育所保育指針が改定され、保育の質の向上が、これまで以上に求められています。「非認知能力(主体性・協調性・自己統制力・・・)」の重要性は、これまで何度かこのコラムでも紹介してきましたが、保育園時代に、自分で体験したことを基に、試したり、考えたり、試行錯誤をたくさん繰り返すことで、非認知能力は育っていきます。子どもの育ちを総合的に考えて、保育の内容を検証していきたいと思います。

一泊保育

7月13日(金)~14日(土)、あすか保育園で、5歳児さんが一泊保育に取り組みました。昨年の取り組みを間近で見ていた今年の5歳児は、保育園に夜はこびとが現れる話にドキドキしたり、みんなで入る銭湯にわくわくしたりしていました。さて当日・・・。

なんともまあ、朝からテンションの高い子ども達。フワンフワンと風船のようで、今にもどこかに飛んでいきそうでした。銭湯にみんなで行くころまでは、その状態が続きましたが、段々時間が立ってくるにつれ・・・。なんとなくその風船は少しずつしぼんできて、寝るころには少し不安の方が勝っていたかもしれません。眠りが浅くて、何回も目覚める子どももいました。少し分析してみると、何回も目覚める子どもは、共通点がありました。普段の生活リズムがどうも不安定な子どもがそのような現象になっているようです。毎日、ほぼ同じ時間に眠りにつき、ほぼ同じ時間に起きる。同じリズムを繰り返すことで、安心してぐっすり眠ることができるようになる。そういったことが積み重なっていない子どものようでした。一泊保育は、子どもの24時間の姿を私たちに教えてもくれました。

次の朝。散歩に行き、朝食を食べ、さあ朝の会。お母さんやお父さんにやっと会えます。一泊保育で頑張ったそれぞれの目標を発表し、みんな保護者にギューッとハグしてもらいました。担任「一泊保育、楽しかった?」子ども「楽しかった!」担任「また、泊まりたい?」子ども「もういいわ~。」ですって。お母さんやお父さんの待つお家が一番いいことに、あらためて思いを馳せた子ども達でした。

 

震災

6月18日(月)7:58 震度6弱の地震が、大阪・北摂地域を襲いました。被害に会われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

園の中にも、住宅や家財などの被害が、甚大なお家もありましたが、とまれ、幸い、園児やご家族にお怪我はなく安堵しました。電話回線がパンク状態で、保育園への連絡がなかなか取れない保護者の方も多く、ホームページへの掲載ができていなかったことをお詫び申し上げます。他にも、今回得た教訓を、今後の参考にしていきたいと思います。

私事で恐縮ですが、私は高槻に住んでいます。当日は、2時間半かけて帰宅しました。6月21日現在、まだガスが復旧されておらず、水風呂です。水は昨日出たところなのですが、ほんとにありがたかったです。電気も通っていますし、ガスだけでワァワァ言ってはいけないんですが・・。普段当たり前に使っているライフライン(水道・ガス・電気・・)のありがたみが痛いほどわかります。

画家・絵本作家のこしだミカさんは、東日本大震災の時に、原発の問題と合わせて、電気について考えることとなり、「でんきビリビリ(そうえん社)」という絵本を描きました。その本の最後のお父さんのセリフは「おとうさんらもいままでつかうばっかりで、ちゃんとかんがえてけえへんかったな。」でした。

園でも子ども達と一緒に、資源について、考えていきたいと思います。

 

保育参加(1)

6月8日(金)、保育参加がありました。あすか保育園で今年から始めた取り組みです。0・1・2歳児クラスの保護者を対象に始めました。なぜ乳児組から始めたのかというと・・・

園では、運動会・発表会共に、今は2歳児からの参加になっており、2020年からは3歳児からの参加になる予定です。昨年のアンケートで、乳児クラスの保護者の方々から、自分の子どもをもっと行事に出してほしいという意見がありました。

行事に対しての取り組みは、日常と違うスケジュールとなることもあり、日課(毎日の生活の流れ・タイムテーブルや手順)を大切にする乳児組には、参加が難しいと思っています。また、子どもがみんなの前や保護者の前で、見てもらいたいと思う気持ちは、幼児組ぐらいから自分への自信と共に育ってきます。しかしながら保護者の方が、保育園の生活を知りたいと思ってくださる気持ちは、大切にしたいと思います。そこで、「見る」という形より、「参加する=保育参加」で、子ども達に負担なく、子ども達により近い位置で、保育園での姿を知ってもらおうと、「保育参加」を用意しました。

当日は、3名の保護者の参加がありました。11:30頃まで各クラスで過ごしてもらい、そこから園の給食を食べてもらいます。12:00頃から、参加者と保育士でお茶を飲みます。(「サロン」と呼んでいます。名前が少し妖しいですね(笑)。)

参加者の感想は、次回、掲載したいと思います。

統合保育

5月24日(木) 保護者参観・懇談がありました。午前中が幼児、午後からが幼児で兄弟がいる方は、1日仕事になりました。しんどかったと思いますが、保護者の方々がとても積極的で、楽しんで参加してくれていたので、子ども達もとてもうれしそうでした。ありがとうございました。

あるクラスの懇談の中で、統合保育の話が出ました。統合保育とは、障がいのある子もない子も共に育ちあう「障がい児共同保育」のことです。そのクラスの担任が、障がいを持った子どもさんの保護者の方々に、クラス懇談会で統合保育の話をしていいか尋ねると、ある保護者の方は「話してほしい。他の子どもに『○○ちゃん(障がいを持つ自分の子)にこんなんされた。』と言われても、今まで『ごめんね』としか答えようがなかった。」と言われました。クラス懇談では、保護者の方々が自分の子どもさんのことを話され、他にも兄弟に障がい児のいる方や、家族にいる方が話してくださいました。

あすか保育園には、たくさんの障がいを持つ子どもたちがいます。子ども同士は保育の中で、仲間関係を結び、互いを理解していきますが、難しいのは大人の関係かもしれません。障がい児の保護者の方は、健常児以上に悩んでおられることも多かったりします。保護者の仲間関係も少しづつ深まって、障がいを持つ子どもや家族に対する理解が進み、子どもも保護者も職員も共に育ちあう関係になればいいなぁと思っています。

第三者評価

今年、福祉サービス第三者評価を、NPO法人・ナルク福祉調査センターで受審することになりました。早速、4月には、利用者チェックリスト(保護者アンケート)に協力して頂き、提出しました。第三者評価は、福祉(保育)を受ける人(子どもや保護者)、つまり利用者にとって、あすか保育園が、福祉施設としてきちんと対応できているか、いろんな角度から検証します。沢山のチェック項目があって、保育園としてもその項目一つ一つに、自己評価をしていきます。結構な量で、ちょっと大変だなぁ・・と思っていました。確かに、作業的には時間のかかることですが、これが思わぬ保育内容や保育運営の振り返りに繋がったり、普段の保育について考える時間を生む結果になったりと、副産物が多かったのです。受審することで、保育の質を高めることに繋がってると、実感しました。今、作成中の資料を、職員みんなで見直したり、職員間で共有しきれていないことを確認したりして、職場学習会をしていきたいと思っています。世の中、無駄なもんってないですね。

保育指針の改定

 ぞう組(5歳児)の部屋のピアノの上に、折り紙で折ったかわいいピアノが並んでいました。5歳児の男の子が教えてくれました。「あのピアノはこびとのピアノやねん。今度、お泊り保育の時にな、こびとが弾きにくるか見ようと思ってんねん。」
 昨年4歳児だった子ども達の眼に、5歳児のお兄ちゃん達の姿が「あこがれ」として残っていたんでしょうね。こびとの話をしてくれた子どもの眼は、キラキラして期待にあふれていました。今度は自分で、やりたかったことができる!! 夢をふくらませ、自分で考えて、起こした行動は、生きる力に繋がっていきます。自分の夢の実現のために準備し(ここではこびとのピアノを折り紙でたくさんつくるということ)、お泊り保育に向け取り組む姿は、まさにアクティブ・ラーニングです。

 新しいクラスが発表された時、ある保護者の方が、「先生、今年は年長やしビシッといってな。ビシッと。」と言われました。行事等でビシッとやり遂げる姿を、求めておられるのかなぁと思います。そのことも保護者さんに子どもの成長をわかりやすく伝えるという点で、大切なことだと思います。ただ、乳幼児期に本当に必要な力は何なのか?園では、子どもの今置かれている社会状況を分析し、これまでの保育を振り返り、保育の転換を自分に迫りながら、子どもにとって今つけてあげないといけない力は何なのか、職員は必死に考えています。子ども達の未来が幸せであるための基礎に、不可欠なものは何なのか考えているのです。

 今回、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、幼稚園教育要領の改正施行が10年ぶりに行われました。その中で、質の高い保育を行なうために、意識することとして、乳幼児期に育みたい力=「非認知能力」「育みたい資質・能力」「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を挙げています。「非認知能力」は以前にも説明させていただきましたが、「学びに向かう力や姿勢」(目標や意欲、興味・関心を持ち、粘り強く、仲間と強調して取り組む力や姿勢)を言います。これからは、やはり押し込む保育より、子ども達がつかみ取る保育が、そして私たちは子ども達の力を引き出す保育が重要になってくると思います。
子どもたちが本来持っている力を引き出し、大切に育てたいなぁと思います。

pagetop