12月7日(土)に「きらきらひろば」(発表会)があります。今、子ども達は、劇ごっこや歌や合奏を、たっぷり楽しんでいます。でも、一方で保育士は、悩みまくり。というのも、、。
発表会は、保護者が見に来られます。劇ごっこを発表するにしても、見ている側に伝わるものでないと、共感を得られません。又、行事には、保護者が子どもの成長を確認するという意味もあります。ある程度はストーリーが整理されていて、保護者が見てもわかっていただけるものを、発表しなければなりません。(子どもが楽しんで取り組んでいるというのが大前提ですが・・。)となると、子どもにどこまで主体としてリードさせ、保育士がどんな風に関与するのか、悩みまくり・・。となるわけです。私は、保育士に、その「悩む」という行為がとても大切なことと、伝えています。(失敗ばかりで悩んでばかりの私は、こう思うしかないんですが・・)失敗に学んだり、葛藤したり、悩んだりすることが、相手の気持ちを慮る心や所作を作ると思っています。保育園は子どものための施設で、主人公は子どもです。子どもが遊びの中で学んでいく大切な場所です。私たち保育士が、幅を利かせたり(笑)、偉そうにしてはいけないと思っています。
筑波大学の名誉教授の白川英樹さん(2000年・ノーベル賞)が、毎日新聞(11月27日・朝刊)に、「受験中心の仕組み、見直せ」という記事を書いておられました。白川さんは、「プラスチックは電気を通さない」という常識を破り、「誘導性ポリマー」を発見された方です。その記事の中でも、「子どもは、小さいころから、自由な遊びの中から、いろいろなことに興味を見つけてほしい。興味が広がることで、目的意識を持ち、自分で必要なことを学ぶようになる。」と述べられています。そういうことを大切にする保育園でありたいと思っています。