今月の「園だより」で、ピラミーデニュースを掲載しました。
ピラミーデの基本の理論は、「子どもの自己選択で始まり、自己解決を目指すのが本来の教育。ただし、子どもの自由勝手にさせるのではなく、大人(保育者)は、子どもをサポートしなければならない。だが、主体はあくまでも子どもであり、大人はあくまでもサポーターに過ぎない。」です。これは、園の基本理念にも通じるもので、私たちがとても大切に考えているものです。
今月は、「かぞえる」というテーマで、保育室には、テーマに因んだコーナーが設置されたり、遊びの中でも「かぞえる」に着目したゲームを、子ども達に提供したりしています。
ある日、4・5歳児が菜園でできた白菜を収穫し、葉の数を数えました。10枚でひとくくりにし、何度も10まで数えるうちに、10枚の葉っぱのおよその量が分ってきます。100枚を超える葉っぱがあって、「100ってこんなにたくさんなんや~。」と床に並べた白菜をまじまじと見つめる子ども達。遊びや、生活の中で、数の概念を学び取る瞬間です。
子ども達は、体に備わっているもので数を浸透していきます。(目が2つ、鼻や口は1つ、指5本、両手で10本・・)人類が、「数」を覚えたのは「手(5本の指)」のおかげとも言われていわれ、性質が異なるものをセットで認識しやすい限度が5つあたり・・・。(毎日新聞2019・1・29余禄)数の性質を踏まえたうえで、「かぞえる」のテーマを年齢別に分け、(3歳児は「1・2・3ってなあに?」、4歳児は「1~5までのかず」、5歳児は「10までがわかる」)取り組みを進めています。小学校の算数の先取りではなく、十分な遊びこみの中で、「できる・わかる」が子どもを育て、自ら探索し始め、世界を広げていきます。
来年度は、もう少し計画的に進められる様に、今から準備を始めています。