1月28日(日) ピラミーデ教育法~21世紀を生き抜く力~の研修に行ってきました。ピラミーデ教育法は、オランダで生まれました。オランダは1970年頃まで一斉教育・一斉保育が主流で、多くの「おちこぼれ」を生み、Cito(旧オランダ王立教育評価機構)が抜本的な教育改革をおこないました。オランダは今やユニセフの調査で、「オランダの子どもたちは先進国の中で最も幸せと感じている。」という調査結果を上げるほどに、教育改革を果たしたのです。ピラミーデ教育法は、オランダを発祥の地とするアクティブラーニングです。ピアジェやヴィゴツキーの研究を基に、動的心理学(セルフレギュレーション)を用いて開発されました。子どもの自己選択、自己解決が、『人間力の基礎』と考え(当園の保育理念に合致しています。)、主体は子ども、大人はあくまでも子どもの力を引き出すサポーターに徹し、保育内容は大きく2つの柱で成り立ちます。【① 遊びと学びの環境による保育 ② プロジェクトによる保育 】ピラミーデ教育法は1994年に確立されて以降、ドイツやアメリカにおいても広く普及しており、日本でも現在、研究が重ねられてきています。
ドイツのシュタイナー教育(ルドルフ・シュタイナー)の研究者・松井るり子さんは「7歳までは夢の中」という本の中で、7歳までは、体験や心に響くこと、自身の興味に寄るところのものを優先し、知識を植え込むのは7歳以降にするよう説いています。つまり7歳までに、自分で発見する楽しさや、考える楽しさを植え付けると、その子らは、学び続ける楽しさが一生涯続くというのです。
当園は、まだまだ勉強不足ですが、21世紀を幸せに生き抜く子どもたちを育てるために、皆で勉強していき、登園で活用できるものはしていきたいと思っています。Education(教育)の語源は、ラテン語で「引き出す」という意味です。子ども自身がそれぞれ本来持ってる力を十分に引き出し、子ども主体の保育ができうるよう研究していきたいと思います。