今日は、我が家の話を一つ・・。
うちには、6歳離れた娘がいます。下の子が生まれた時、上の子は保育園の年長さんで、兄弟をとっても欲しがっていました。私がまだ身籠ってない頃から、七夕の短冊に、「かわいい妹が生まれますように」と願い事を書き、保育園の先生に、「お母さん、おめでたですか?」と聞かれたりしました。短冊効果か、しばらくして妊娠がわかり、大喜び。生まれた時も、お猿のような赤ちゃんをうっとり眺めて、「おかあさん、ほんとにかわいい、っていうのは、こういうことをいうんやろうな」ってつぶやいていました。
待ちに待った妹誕生ですが、実際は、今まで自分中心に回っていた生活が、赤ちゃん中心に様変わり。優しい声で妹に語り掛ける母。「は~い、おむつかえましょうね。きれいきれいしましょうね~」「あ~ら、いいウンチですね。すっきりしたね~」「今日の離乳食は、大好きなお芋ですよ~」といった調子。6つ離れているのをいいことに、私は我慢していたお姉ちゃんに、今から思えば、とても甘えていたんだと思います。
そんなお姉ちゃんも27歳になり、家を出ることになりました。荷物を片付けている時に見つけた、私に渡さなかった(渡せなかった?)手紙を「こんなん出てきた。」と持ってきました。その手紙にはこう書いてありました。
お母さんへ
お母さんは、今一番楽しいことは、何ですか?○○(妹の名まえ)のオムツかえですか?それともうんこを出すことですか?2つともちがいますか?こんど、おへんじをかいて、おへんじにこたえをかいてください。ぜったいにおへんじかいてね。またこんど二人だけでかんらんしゃのったりごはんたべたりしようね。
もう20年ぐらい前の手紙ですが、とてもショックでした。自分の鈍感さにあきれ、子どもがとてもいじらしく思えました。子どもに助けられて育児をしてきたこと、子どもの力の偉大さをまた、思い知らされました。
園でも、子どもの力は素晴らしい。だから、子どもの力を信じて、待って、引き出して、保育していこうと話しています。大人は子どもを尊敬しなくてはならないなぁと思います。