長い間保育士をしていて、子どもの育つ環境がすごく変わってきたなぁと思います。人に頼られたり、人を信じたりすることがすごく難しくなって、人との関係性が作りにくくなっているなぁと感じます。人と良好な関係性を結ぶためには、子どもの頃の人との関わり方が大事だし、ずっと影響してくると思います。人は一人では生きていけないから、人を信じる心、人を愛する心、人に愛される心を、小さい頃から、試行錯誤も失敗もいっぱいいっぱい経験して、育んでいってほしいなぁと思うのです。
長い間保育士をしていると、悲しい場面にもたくさん直面しました。命を落とした子どもの傍に立ちつくしたこともありました。子どもは生きてほしいと思います。幸せに生きてほしいと思います。幸せに生きていくために、やっぱり、人を信じる心、人を愛する心、人に愛される心を育てたいと思います。あすか保育園でできることは、保育士たちが、子どもたちを心から愛し、子どもたちは「私は愛されている」と自信を持って、日々を営んでいくこと。一日一日を大切に紡いでいく援助をしていきたいなぁと思うのです。