保育園の思い - あすか保育園

 

保育園の思い blog

 
 

子どもの最善の利益を追求し、一人一人の子どもを大切に保育を行います。
また、現在を最も良く生き、望ましい未来を創り出す力の基礎を培います。
同時に全ての子育て家庭を視野に入れ、子育てに関する支援事業をおこない、
地域の子どもも含めた子どもの育ちを、総合的に支援します。

保育園の概要

謹賀新年

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

昨年は、日本中がこれまでにない経験をしました。園として、大変なことも多かったけれど、これまでの価値観を問い直す機会となりました。事あるごとに保護者の皆様に相談し、いつも園に寄り添ったご判断を頂き、誠に感謝しています。いつもとは違った形でしたが、夜の保育園・プール・運動会・遠足・発表会等を経験することができました。

12月5日に行われた「きらきらひろば(発表会)」は、直前(12月2日)で、無観客開催・ビデオ収録と判断し、保護者の方々は、状況から快諾をしてくださいました。後日、ビデオを配布すると、「楽しみにしてました~」「クリスマスプレゼントみたい~」と、大変喜んでくださいました。やむを得ず判断した無観客・ビデオ収録でしたが、思いのほか、子ども達は普段通りの発表ができましたし、保育士も緊張が緩和され、伸び伸びと行っていたように見えました。(実際、保育士は、「やりやすかった」と言ってました。笑。)

発表会は、室内で行われますし、観客席からの「圧」も結構なものです。運動会は、まだ開放感がありますが、発表会は今回のような方法も、今後の行事のあり方として、一考に値すると思いました。やってみないとわからないものです。

今年も状況がどうなっていくのか、予測不可能です。時宜に応じた対応を、余儀なくされる場面がきっとあろうかと思います。今年の経験を基に、職員とそして保護者の方々と共に、知恵を出し合って乗り越えていきたいと思います。

「みんなでごっこ遊び」と「公開保育」

秋の様々な経験を経て、10月30日に幼児さんは、「みんなでごっこあそび」を楽しみました。にじファミリーは、お店屋さん(花屋さん、西松屋、マクドナルド、水族館、ジュエリーショップ・・)。ほしファミリーは、忍者ランド(くじ引きや、いろいろな修行コーナー・・)。どちらのごっこ遊びも、どっぷり遊び込めました。前日にプレを行い、プレを休んだ子どもが、当日に、「あ~、楽しかった。昨日、休んでしまって残念や~。」と、嘆いていました(笑)。次の日に、もう一度、それぞれのファミリーが内容を改良してのごっこあそび続編。その日は、大阪市の研修担当の方々や、大学の教授など、研究会の人たちも訪れ、第2回目の公開保育もおこなわれました。その方々の感想は・・・。

・8月の公開保育の時から考えると、子どもの成長をものすごく感じる。たてわり保育を通して、それぞれの子ども達が居心地の良さを感じている。

・子ども主体で遊びが進んでいる。お互いがお互いを大事にしている。だから、お互いの遊びを壊さない。

・自律、協同、憧れが、たてわり保育の仕組みの中で、活きている。これは、小学校にも繋がる。

・ごっこ遊びを楽しめるポイントが多く用意されている(入口が広い)。だから、いろんなタイプの子どもが色々な形で遊びに加わり、楽しんでいる。活動の目的がはっきりしている。ごっこ遊び=言葉のやり取り=合法的な言語化(これまで泣いたり暴れたり、大きな声を出して気持ちを表現する子が数名いた。)これは、あすか保育園のテーマにもなり、遊びと合致している。

等々・・。

8月の第1回目の公開保育では、結構チリジリに遊んでいた子ども達。コロナ自粛で、登園がバラバラな上に、4月から始まったたてわり保育。保育士も子ども達も手探り状態でのスタートでした。少しづつ少しづつ、子どもたち同士の距離は年齢を超えて縮まり、自分たちのクラスカラーを作りつつあります。デコボコした集団だけど、味があって、個性的で、且つお互いを認めあえて、あったかくて居心地がいい。そんなクラスをつくっていきたいなぁと思います。

運動会、そして遠足

10月3日(土)、むくのき学園5号館グランドで、幼児組があすかのひろば(運動会)を開催しました。9:30~10:30までの1時間という、圧縮したプログラムで、観覧も同居の家族に限らせていただいた中での、開催になりました。

当日は、すっきりとした晴天。子ども達は、いつもと違い、まとまっていて(?)、落ち着いていて走り回っていません(笑)。あまりにいつもの様子と違うので、開会まで時間を持て余してしまいました。

今年は初めての縦割りグループ、ほしファミリー・にじファミリーとしての参加です。ゲームも、力を合わせて行うものや、年齢の垣根を越えて取り組めるものなどを用意し、本当に楽しそうに活き活きと参加していました。

5歳児は、「豊年太鼓」を青空に打ち鳴らし、5歳児らしさを披露。4歳は、羨望のまなざしで、来年への期待に繋げました。

子ども達がいい顔で参加していると、当然保護者も笑顔になります。短い時間でしたが、子どもも保護者も保育士も、皆で共感できる行事となりました。

いつも園の方針や園の思いに、寄り添い、協力して下さる保護者集団に対し、感謝の念でいっぱいです。いつもほんとうにありがとうございます。

そして、もう一つ。10月16日(金)、幼児バス遠足・五月山公園に行きました。今年はコロナ禍で、遠足には一度も行けていません。季節のいい時に、遠足に行って秋の自然を感じた~い。と、初めてのバス遠足に踏み切りました。

3・4歳は、五月山のふもとの林や、五月山動物園で遊び、5歳児は念願の山登りを果たしました。思ったよりも5歳児の子ども達は、体力も根性もあって、誰も泣きごとも言わずに、山登りを楽しむことができました。素晴らしい展望で、「すご~い、めっちゃきれい!」「まだまだもっと、天までいきた~い」と、感嘆符だらけの子ども達。栗やドングリを拾ったり、カサコソと葉っぱの上を歩いたり、秋を体中で感じてきました。

沢山遊んだ経験を、今度は10月30日(金)の、「みんなでごっこあそび」に繋げていきます。子どものイメージがどんどん膨らむような、楽しいごっこ遊びを広げていけたらいいなぁと思います。

with コロナ

乳幼児教育実践家の井桁容子先生が、マスク着用の保育について書いておられました。『実践者の間隔としては、マスクを着用したままでの保育は、幼い子どもの心の育ちに影響があるのではと気がかりであること、乳幼児は、表情が豊かな人を好むと、心理学の実験でも証明されているのだから、マスクを着用していると、表情が見えなくて、良くないのではないか、と思っていたこと。』  

そこで、井桁先生が東京大学大学院教授の遠藤利彦先生に尋ねると、その回答は、『動物と異なって人間の目に白目があるのは、相手に目の動きがわかるように(見えるように)するためにある。それは、相手の思いをくみ取るために必要だから。口元が笑っていても、目が笑っていなければ、人はその思いを感じ取る。幼い子どもたちは特にその感じる力が優れているのでごまかせない。また、赤ちゃんは、声に含まれる感情的な調子がわかるので、マスクを着用しなければならない状況下でも、あまり心配はない。』とのことでした。

そして、井桁先生の結論は、『マスクの着用を心配する以前に、保育者が子ども達に温かいまなざしや、優しい口調を心がけているかどうかが重要なことだ』と。子どもは、とても本質的なところをわかっている場合が多いです。だから大人は子どもにうそをついたり、ごまかしたりしてはいけないんだと思います。子どもは全部お見通しで大人を許してくれているんだと思います。忘れないでおきたいと思いました。

夜の保育園

7月17日(金) 5歳児・夜の保育園がありました。今年はコロナの影響で、一泊保育の取り組みが難しくなりました。その代わりに5歳児は、夜の8時頃まで、「夜の保育園」を楽しみました。

朝から、カレーを作ったり、くわのがたろうさんとがたみさんから送られてきた手紙の、「得意なものミッション」に挑戦したり、地域のお風呂屋さんには行けなかったけど、園のお風呂に入ったり、夕食はみんなでカレーを食べたり・・。最後は、花火を楽しんでいつもと違う一日を、5歳児さんは満喫しました。

今年は去年通りに行かないことも沢山あるけれど、だからこそ職員たちは知恵を絞って、いい経験を、いい取り組みを、いい思い出を作ろうと頑張っています。

保護者の方からも労をねぎらうお言葉をたくさんいただきました。

今年も楽しいことをたくさんしたいと思います!!

平常保育が再開

7月からは、全児童に登園自粛も解け、平常保育が再開しました。いや、平常保育に近いものが再開したと言った方が、的確かもしれません。毎日の検温に加え、日中も全児検温をするようになりましたし、部屋の消毒は、児童が登園する前(8時頃)、登園後(10時頃)、昼(14時頃)、夕方(17時頃)の4回行っています。マスクはずっと着用していますし、フェイスシールドも用意しました。プール活動は悩んだ末、プールの水は塩素管理されているので安全ということで、週2回、密にならないように配慮して入ることにしました。今まで、普通に行われていたことを、一つ一つ点検し直し、子ども達の保育を保障しながら安全を確保するには、どういった方法が一番リスクが少ないのか、頭を悩ませています。一泊保育は中止になり、それでも何か心に残る取り組みをしてあげたくて、「夜の保育園」と称して、8時頃まで保育園で、探検をしたり、夕食を食べたり、花火をしたりします。これから、「あすかのひろば(運動会)」、遠足、「きらきらひろば(発表会)」など、他にもたくさんの行事があります。行事も大切だけれど、その行事に向かっていくプロセスの、「あーでもない、こーでもない。」といった友達とのぶつかり合いや、自分の心の葛藤、紆余曲折がとても大事で、工夫しながらそのような経験はこれまで通り経験させてあげたいと思っています。

2020年5月のキャリアフィールド株式会社調べで、調査対象の98.3%の人が保育所のことを「社会にとってなくてはならない存在」と回答したと報告されました。コロナ禍のもと、保育園はずっと開園していましたし、保育園に行けなくて、ずっと家庭で保育することの大変さも保護者の方々は痛感したとおっしゃっていました。そして子どもにとっても、とても生きにくい時世だからこそ、大切な幼児期に、とびっきりの楽しい経験ができるように工夫し、「社会にとってなくてはならない存在」というポジションも強めていけたらと思います。

子どもの声

6月1日からたくさんの子ども達が、登園してくるようになり、園庭や保育室から、子どもの声がにぎやかに聞こえてくようになりました。保育園って感じがしてほんとにうれしいです。しかしまだ、登園自粛に協力して下さってる家庭の方もおられ、改めて感謝する次第です。

「Stay at home・お家にいよう」で、外出自粛の2か月間。皆さんも生活がこれまでと一変して、とても大変だったと思います。外に出て景色が変わるだけで、誰かとたわいもないおしゃべりをするだけで、自由にお買い物をするだけで、今度はどこに遊びに行こうかと考えるだけで、好きなものを食べに行くだけで、今までなんと気持ちが解き放たれていたことか・・。これまで私はそんな当たり前のことには、たいして感謝しなかったけれど、今回の件で、「おびやかされない自由」の尊さがよくわかりました。

5月8日の毎日新聞の投稿に、「回り道」というのが、ありました。娘さんの不登校を記事にされたもので、小学校5年生から中学校3年生まで不登校。「学校に行くぐらいなら死んだほうがまし。」と泣き叫び、1時間以上かけて学校に連れていくと、学校が見えるやいなやきびすを返して走り出す娘。追いかける母。ほんとにお互い辛い道のりだったと思います。今回のコロナ禍で自粛を強いられ、しばらく家にいるだけで、心が固まってくるのがわかりました。不登校や引きこもりの方の、心の痛みには程遠いけれど少し経験し、閉じ困らざるを得ない心の闇の辛さは、とてつもなく辛い物だろうと想像しました。この娘さんは、好きな英語を学びたいと志望校を選び、高校・大学に進まれたそうです。お母さん曰く、「なぜ、学校に行けなかったのか・・。いまだにこれといった答えを見いだせない。ただ、なぜ学校に戻れたのか、には明確な答えがある。『好きなこと、やりたいこと』が見つかったからだ。『好きなこと、やりたいこと』のためなら、嫌なことにも耐えられる。」と。

今、与えられた普通の日常に感謝し、子ども達の『好きなこと、やりたいこと』が見つけられるように保育していきたいと思いました。

しかし、まだまだ警戒は必要で、長期戦になりそうなコロナ禍。少し自由に、少し控えて・・。心も身体も元気に、皆と乗り越えていきたいと思います。

今年のあすか保育園

緊急事態宣言下で、登園自粛をご協力いただいており、結果、例年おこなっていた4・5月の行事はなくなりました。5月の下旬に行なわれていた「あすかのひろば(運動会)」も秋に延期に。コロナウイルスもまだまだ油断はできないので、いろいろな行事の見直しが迫られています。先日、保育会議をもち、行事の再検討をしました。その際に、「これまで通りにはできない行事が出てくると思うけど、今年卒園する5歳児さんも、『保育園、楽しかったな~~!!』って思えるような1年にしましょう。できなくなることがある分、例年にも増して、日常を大切にしていきましょう。」と確認しました。今年は、初めてたてわり保育に取り組むので、保育の全体的な計画や年間計画など、できるだけ全員で考える場を持つようにしています。保育内容の話をしていると、それぞれの保育士さんの考え方が伝わってきておもしろいです。保育に対する考え方は、その人の生き方や意思を映し出しています。できるだけいろんな人が発言し、いろんな意見が含まれた内容になるといいなと思います。いろんな知恵を寄せ集め、コロナに負けない楽しい2020年度にしたいと思います。

園庭に植樹しました。

◎身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で、様々な事象に興味や関心をもつ。

これは、保育所保育指針の「環境」の項の、「ねらい」の一文です。あすか保育園は、園庭の狭い保育園です。しかしながら、子ども達はご多分に漏れず、非常に虫好き、生き物好き。少しでも、豊かな環境にしたいと、造園家で、京都女子大学兼任講師の小泉昭男さんを講師に、職員で研修を受けました。小泉さんは、「子ども達が毎日生活している園庭を、草花や樹木、虫や小動物たちの『命の営み』が感じられる場にしたい。」という願いを持ち、これまでいくつかの園庭づくりに関わってこられました。昨年の11月の園だよりに載せた「知ることは感じることの半分も重要ではない。」という言葉も、小泉さんから教えていただいたものです。

 そして、3月の下旬、園庭に、「さんごじゅ」(一番上の写真。垣根になっている木。6~7月に白い小さな花を咲かせ、秋に赤い実がなる。)、「ブラックベリー」(真ん中の写真。園庭のすっみっこの柵に、はわせている。ジャムにすると美味しい。)、「れんぎょう」(三番目の写真。アーチになっている木。春に黄色い花を咲かせる。)を植えてもらいました。子ども達は早速、れんぎょうのトンネルをくぐったり、そこにマットを敷いてままごとをしたり、さんごじゅの裏に隠れたり、遊びが広がっています。今年は、梅もたくさん実をつけていて楽しみです。こならの樹(どんぐり)も植えたいと思います。狭くても楽しい園庭の工夫をこれからもしていきたいと思っています。(最後の写真は、たわわに実る梅の実です。一昨年は梅ジュース、昨年は梅ジャムにしました。どちらも正直おいしい!!、とまではいかなかったので(笑)、研究していきたいと思います。)

4月

新入児の皆さん、ご入園おめでとうございます。

毎年なら、新しいお友達を迎え、うれしい年度始まりなのですが、今年はどうも、そうはいきません。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、昨日、政府から、緊急事態宣言が発せられました。入園式を中止した矢先の宣言で、新入児を含め、家庭保育が可能な方は、登園を控えていただくこととなりました。これだけ感染が広がると、いつ、誰が罹ってもおかしくない状態で、朝から毎日せっせと消毒していますが、不安は拭えません。

日本赤十字社のホームページに「こころの健康を保つため」という、サポートガイドが公開されています。コロナウイルス感染に対して、精神的負担の大きい人に向けた内容となっており、心の以上を感じたら、「おすすめすること」や「避けた方がいいこと」などが載っています。気持ちに異変を感じたら、そんな情報も参考にしてみてください。5月に、お会いする時には、感染症が終息に向かい、保護者の方も、子ども達も、元気に登園して頂きたいと思います。どうか、心も身体も健やかにお過ごしください。

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