保育園の思い - あすか保育園

 

保育園の思い blog

 
 

子どもの最善の利益を追求し、一人一人の子どもを大切に保育を行います。
また、現在を最も良く生き、望ましい未来を創り出す力の基礎を培います。
同時に全ての子育て家庭を視野に入れ、子育てに関する支援事業をおこない、
地域の子どもも含めた子どもの育ちを、総合的に支援します。

保育園の概要

きらきらひろば①

12月7日(土)に「きらきらひろば」(発表会)があります。今、子ども達は、劇ごっこや歌や合奏を、たっぷり楽しんでいます。でも、一方で保育士は、悩みまくり。というのも、、。

発表会は、保護者が見に来られます。劇ごっこを発表するにしても、見ている側に伝わるものでないと、共感を得られません。又、行事には、保護者が子どもの成長を確認するという意味もあります。ある程度はストーリーが整理されていて、保護者が見てもわかっていただけるものを、発表しなければなりません。(子どもが楽しんで取り組んでいるというのが大前提ですが・・。)となると、子どもにどこまで主体としてリードさせ、保育士がどんな風に関与するのか、悩みまくり・・。となるわけです。私は、保育士に、その「悩む」という行為がとても大切なことと、伝えています。(失敗ばかりで悩んでばかりの私は、こう思うしかないんですが・・)失敗に学んだり、葛藤したり、悩んだりすることが、相手の気持ちを慮る心や所作を作ると思っています。保育園は子どものための施設で、主人公は子どもです。子どもが遊びの中で学んでいく大切な場所です。私たち保育士が、幅を利かせたり(笑)、偉そうにしてはいけないと思っています。

筑波大学の名誉教授の白川英樹さん(2000年・ノーベル賞)が、毎日新聞(11月27日・朝刊)に、「受験中心の仕組み、見直せ」という記事を書いておられました。白川さんは、「プラスチックは電気を通さない」という常識を破り、「誘導性ポリマー」を発見された方です。その記事の中でも、「子どもは、小さいころから、自由な遊びの中から、いろいろなことに興味を見つけてほしい。興味が広がることで、目的意識を持ち、自分で必要なことを学ぶようになる。」と述べられています。そういうことを大切にする保育園でありたいと思っています。

たてわり保育

 秋の幼児懇談会・乳児懇談会が終わりました。今回は共通のテーマがありました。それは、「たてわり保育」についてです。

 今年度に入って、職場内でいろいろと研修を重ねてきました。参考になる本を探して学習したり、ビデオを見たり、ポストイットを使って疑問を出し合ったり、グループトークで意見を言い合ったり・・・。話し合いを重ねていくうちに、たてわり保育が、今の子ども達の育ちにとても必要なことだということが段々わかってきました。私たちが目指している保育の実現にもとても有効だということもわかってきました。今の職員で、「たてわり保育」経験者は少なかったのですが、何となくやれそうな気がしてきて、楽しそうな気配や期待が膨らんできました。9月、一人一人の意思を会議で最終確認し、来年度の4月から、3~5歳児は、「たてわり保育」でスタートするため、準備を進めようということになりました。

 そして迎えた保護者懇談会。乳児組・幼児組ともに反対意見はありませんでした。というより、保護者の方々もやってみないとわからない、といったところだそうです。それにしても、保育園が出した提案を保護者の方々はいつも前向きに捉えてくださるので、とても感謝しています。その信頼にあぐらをかかず、子ども達がよりいきいきと暮らせる場所として、あすか保育園があり続けられるよう、職員みんなで努力を続けていきたいと思いました。

センス・オブ・ワンダー

「身近な自然が保育を変える」という研修を受けてきました。(講師:小泉昭男さん)皆さんは、レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」はご存知でしょうか。それは、「自然などからある種の不思議さを感じ取る感性」「神秘さや不思議さに目をみはる感性」のことで、トトロに出てくるメイちゃんが目を見開いて、どんぐりまなこで感激するような心持ちのことです。その感性は、全ての人が持っていますが、最近では、意識しないと、なかなかそのような場面に出会えることが少なくなっています。でも、少し意識することで、送り迎えの道中や、散歩の道すがら、自然をまだまだ発見することができます。「知ることは感じることの半分も重要ではない。」私たちも、身近な発見を大事にして、子どもと一緒に感じる時間を大切にしていきたいなあと思います。

子どもの力

今日は、我が家の話を一つ・・。

うちには、6歳離れた娘がいます。下の子が生まれた時、上の子は保育園の年長さんで、兄弟をとっても欲しがっていました。私がまだ身籠ってない頃から、七夕の短冊に、「かわいい妹が生まれますように」と願い事を書き、保育園の先生に、「お母さん、おめでたですか?」と聞かれたりしました。短冊効果か、しばらくして妊娠がわかり、大喜び。生まれた時も、お猿のような赤ちゃんをうっとり眺めて、「おかあさん、ほんとにかわいい、っていうのは、こういうことをいうんやろうな」ってつぶやいていました。

待ちに待った妹誕生ですが、実際は、今まで自分中心に回っていた生活が、赤ちゃん中心に様変わり。優しい声で妹に語り掛ける母。「は~い、おむつかえましょうね。きれいきれいしましょうね~」「あ~ら、いいウンチですね。すっきりしたね~」「今日の離乳食は、大好きなお芋ですよ~」といった調子。6つ離れているのをいいことに、私は我慢していたお姉ちゃんに、今から思えば、とても甘えていたんだと思います。

そんなお姉ちゃんも27歳になり、家を出ることになりました。荷物を片付けている時に見つけた、私に渡さなかった(渡せなかった?)手紙を「こんなん出てきた。」と持ってきました。その手紙にはこう書いてありました。

お母さんへ

お母さんは、今一番楽しいことは、何ですか?○○(妹の名まえ)のオムツかえですか?それともうんこを出すことですか?2つともちがいますか?こんど、おへんじをかいて、おへんじにこたえをかいてください。ぜったいにおへんじかいてね。またこんど二人だけでかんらんしゃのったりごはんたべたりしようね。

もう20年ぐらい前の手紙ですが、とてもショックでした。自分の鈍感さにあきれ、子どもがとてもいじらしく思えました。子どもに助けられて育児をしてきたこと、子どもの力の偉大さをまた、思い知らされました。

園でも、子どもの力は素晴らしい。だから、子どもの力を信じて、待って、引き出して、保育していこうと話しています。大人は子どもを尊敬しなくてはならないなぁと思います。

 

 

 

幸せな未来を創る子・Ⅱ

園内研修で、「保育指針」の話や、「異年齢保育」の話を深めています。

1965年の「保育所保育指針」には、「異年齢保育」という語句は出てきません。子どもの遊び空間に十分異年齢の関係が存在した時代です。私もその頃に生まれた人間で、遊びのほとんどは、近所のお兄ちゃんやお姉ちゃんから教えてもらいました。そこから、少子化、核家族化、未就学児の通園率、女性の社会進出等、子どもを取り巻く状況や、保育をめぐる状況が変貌し、地域の中に「異年齢」で遊ぶ子どもの姿は消えてしまいました。

(以下、「異年齢保育の実践と計画」(ひとなる書房)を多数引用させていただきました。)

遊びとは、上述したように、本来、子どもの間で伝承されてきた文化です。年上の子どもが年下の子どもに対して、伝えていった豊富な遊び文化です。自分たちで遊びを考え、自分たちが楽しめるように時にはルールを変更し、役割分担も考え(ゴマメという役割もありました。)、発展させてきました。ゴマメであっても、お兄ちゃん達の仲間に入れてもらえるだけですごくうれしかった。年齢や性別やいろいろなカテゴリーから解放され、素の自分、自分の内面だけで勝負できた。そんな中から、「無条件に認めあう関係」が生まれていました。そういう経験をする場が地域の中から消えた今、保育園でその環境を作るのは、社会的使命だとも思うのです。「自分で考えて自分で判断する。」の基本形に、最も近い形だとも思います。園でも、もう少し議論を深め、近い将来、「異年齢保育」に移行していければいいなぁと思っています。

 

 

 

幸せな未来を創る子

「教育とは、学校で習った全てのことを忘れてしまった後に、自分の中に残るものをいう。そして、その力を社会が直面する諸問題の解決に役立たせるべく、自ら考え行動できる人間をつくること、それが教育の目的といえよう。」(アルベルト・アインシュタイン)・・・これは、私立保育園連盟の機関紙に引用されていた文章です。その通りだなと、私自身、深く感銘を受け、掲載させていただきました。子ども達、一人一人に、自分の力で幸せな未来を、切り開いてほしい。そのために、「自ら考え行動できる人間」に育てることが、私たちの使命だと思います。だから、今の乳幼児期にこそ、知識に偏らないで、自分で成功したり、失敗したりしながら経験を重ね、友だちとぶつかり合って学んでいって欲しいと思います。

暑中お見舞い申し上げます。

「暑中見舞いは、天神さん(今年は7月25日)まで。」  立秋(今年は8月8日)までに出せばいい暑中見舞いはがきですが、遅れないようにと、父によく言われた言葉です。今年は、梅雨入り、梅雨明けが遅く、暑中見舞いの時候の挨拶も、どう書こうか悩んだものです。梅雨が明けると、いきなりの暑さ。暑さに体を慣らす準備期間が足らず、余計に暑さが堪えます。ゆっくり休憩を取りながら、夏を乗り切りたいものです。保育園も、夏の行事を無事終えて、やっと夏休みモードに入れそうです。

7月12日~13日に「一泊保育」(フォトギャラリーに当日の様子の写真を掲載しています。)が、そして26日に「夏のあそび会」が終わりました。それらが済むまでは、園としても夏休み気分になれず、やっと無事終了して、一息つけそうな感じです。「一泊保育」は5歳児全員参加の下、柴島高校のボランティア学生の協力もあって、とても楽しい一時を過ごすことができました。今年、初めて募ったボランティアでしたが、予想以上の成果に、地域の繋がりのありがたさを改めて感じた次第です。また、26日の「夏のあそび会」は、昨年度の卒園児を招待し、卒園児たちはしっかり成長した姿を見せてくれて、とてもうれしく思いました。卒園児の保護者の方々にも久しぶりにお会いでき、保護者の方同士もちょっとした同窓会感覚でした。どうか皆さんも、お身体ご自愛のほど、楽しい夏をお過ごしください。

 

環境

保育の研究会に、職場で参加しています。その研究会は昨年まではピラミーデ研究会という名前でした。今年はピラミッド・メソッドから少し裾野を広げ、柔軟な考え方を持ちつつ、今の現状に対応する(子どもにとって、今、必要な力を見極める)保育を考えていこうと、「あそびとまなび保育研究会」になりました。

7月6日(土)にその研究会があって、その日のテーマは「環境」。あすか保育園も実践報告として、保育環境をPowerPointで作成し、報告しました。他にも三つの園が報告され、大変勉強になり、参加した保育士は早速、園で真似てやってみたりしていました。環境は、保育内容の質を高めるのにとても重要な柱です。子どもが遊びたい、面白そうと、ワクワク、ドキドキしたり、熱中したり、友だちと共感できる環境をこちらがどれだけ用意できるか。そのためには、保育士がそれぞれの子どもの発達過程をよく理解し、遊びこみながら、興味関心を広げていける環境を作り上げていかなければなりません。

研究会の中で、「16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか」と言う本が紹介されました。『技術的な受験テクニックだけで合格したとしても、後が続かない。「なぜ、学ぶのか」を意識した方が、体系的な知識の習得に対して、モチベーションが長続きする。 では、「なぜ、学ぶのか」。知らなかったことを知ること、もしくはできなかったことができるようになることが楽しいから』と、書いてありました。つまり、「なぜ、学ぶのか」は=「楽しいから、学ぶ」のだと思います。「大人になっても学ぶ人」と「大人なのに学ばない人」の境界線は、この楽しさを知っているかどうかのような気がします。「遊びは学び」そして「環境による保育」を通して、「学びの楽しさ」を体得していけるような環境設定を、これからも考えて行きたいと思います。

 

乳児組懇談会

6月12日午後から、乳児組の懇談会がありました。初めに全体懇談会があり、園長から、重要事項の説明や保育理念、基本方針を説明し、そこから保育指針の改定の話に繋がっていきました。2020年度から始まる大学入学共通テストでは、知識だけを問わず、思考力や主体性、協調性等「学力の3要素」での多面的評価に様変わりすること。

*学力の3要素=「知識・技能の確実な習得」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」=人工知能(AI)の発達やグローバル社会の進展など、将来の変化を予測しにくい時代を生きるために必要とされる能力。


この「学力の3要素」は、保育指針の育みたい資質・能力とマッチングし、園の基本方針とぴったり重なりあうこと。具体には、幼児期の終わりまでに育ってほしい「10の姿」を意識して保育していること。「10の姿」は、保護者にイラスト入りの資料で提示しました。

そして、日々の生活では、食事を例に挙げて話してみました。

お箸の持ち方を教えないのかというご質問がある。お箸は基本的なことが押さえられていたら、きちんと持てるようになる。問題は食べる姿勢。
人は四足歩行から二足歩行になって、体勢的にはとっても不安定。まっすぐ立つ。まっすぐ座る。これがほんとはとても難しいこと。姿勢が悪いと、肘が上がらない。手首の回転が悪い。→口にうまく運べない。→こぼす。→怒られる。→おいしくない→遊ぶ。
姿勢が良いと、血の循環、体内への酸素の取り込み方が良くなる。体内活性化。これが食欲とも直結。学習意欲とも繋がる。孤食ではなく、前に話を聞いてもらえる人がいると楽しく食事できる。前を向く、背中が伸びる。姿勢よく食べれる。おいしい。

そもそも人は二足歩行になった段階で、骨盤・子宮が小さくなり、他の動物より早産で生まれる。早産で生まれた分、他の動物より弱い。守るべき存在。育児支援も必要。体・頭脳・心、全部繋がっている。育ちをトータルに考える。とにかく基礎を培う時期、根っこを育てる時期。丁寧に保育したい。基本がしっかりできていると、伸びていく。

このような話にしっかりうなづき、心を傾けて聞いてくださった保護者の皆様。ありがとうございました。年々、私たちの保育への思いに、賛同してくださる保護者層の広がりを感じています。

 

 

 

あすかのひろば

5月25日(土)、晴天のもと、あすかのひろば(運動会)を行ないました。秋は、台風や熱中症や蚊の対策やらで、取り組みにくくなってきていたため、今年から春に変更しました。また、これまで参加してしていた2歳児は、進級すぐで子どもにとって負担も大きいとの判断から、3歳からの参加にしました。テントの設営や、撤収に保護者の方がとても協力的で、感謝しています。

内容は、ほっこりと友だち関係の深まりが見える運動会で、それぞれの笑顔や普段の様子を、たっぷり見てもらえた運動会でした。親ゲーム、親子ゲームも盛り上がり、あっという間の2時間でした。

取り組みにあたって、こんなエピソードがありました。

ぞう組のサークルタイムでの話です。サークルタイムとは、ピラミーデ教育法で使われている話し合いの方法で、椅子を丸く並べて、テーマを持って話し合います。自分の意見を言う力や、人の意見を聞く力、発想力、想像力、話し合いを経て、時には自分の意見を修正する力などをつけていきます。
あすかのひろばを目前にしたある日、例年は、「あすかのひろば、はじまるよ。」とか、「あすかのひろば、がんばります。」等の言葉を、みんなで言うのですが、今年は、言うか言わないかも含めて、子ども達に委ねました。サークルタイムでは、「言う」派と、「言わない」派に分かれました。「言う」派の中には、「ママが見に来てくれるから頑張るため」という子もいて、しっかり、思いを言葉にする力が身についてきているなあと思いました。「言わない」派が、「難しいからいやだ。」と言うと、「じゃあ、難しくない言葉にすれば?」と、気持ちに添う提案をしてくれる子もいました。

結局、言葉は言うことになったのですが、こういったプロセスを、丁寧に幾重も踏んでいくということが、大切なのだと思います。その中で、民主的な方法を、肌で感じ取ったり、人間関係の難しさを痛感したり、話し合いの中でこれからの人生の縮図を少し経験し、仲間の素晴らしさや、人への信頼、リスペクトの基礎を築いていって欲しいと思います。
子どもって、ほんと、すごい力を持ってます!!

 

 

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