7月29日、福岡県中間市にある保育園で、倉掛冬生君(5歳)が、登園の際に使われた送迎バスの中に置き去りにされ、熱中症で亡くなりました。
朝、お母さんはお兄ちゃんと一緒に、冬生君を見送りました。バスに乗り込んだ後姿が、元気な最後の姿になりました。園長は一人でバスの運転・送迎を行っており、人手不足でバスの送迎に職員をあてることができなかったと、言っています。また、その日、冬生君のクラスの先生は、冬生君が欠席だと思っていたそうで、帰りのバスを迎えに行ったお母さんは、担任の先生から「今日、冬生君、来ていませんよ」と言われます。
親が登園させていない自分の子どもを迎えに行く、そんな間違いをするでしょうか。欠席児童の確認や情報共有は、その園ではなかったのでしょうか。
あすか保育園では、毎朝、各クラスと事務所で児童の確認を行っており、連絡がなく休んでいるご家庭には電話を入れさせてもらっています。また、事故に繋がりかねない事例は「ヒヤリハット」を書いて検証しています。
それでも、ヒヤッとすることが、保育では起こるのです。保育界の人手不足も事実です。でも、それらは、命が無くなることへのなんの言い訳にもなりません。これからも、それぞれの職員が緊張感をもって保育にあたるよう、またチームワークよく保育を進められるように、皆で考えていきたいと思います。何かお気づきの点があれば、遠慮なく言ってください。その気付きが、園を良くし、事故を防ぐことに繋がるかもしません。「事故の芽を摘む」ことへのご協力をよろしくお願いします。