園だよりに掲載している「有所思之事」は、「思うところあっての記事」という意味で、心に留まったことを思うままに発信させていただいています。稚拙な内容なのに、保護者アンケートで、「HPのブログや「有所思之事」を楽しみにしている。」との声もあってうれしかったり、はずかしかったり・・・。
言葉を発信すること、受け取ることは、とても大切だと思います。米国の小児人工内耳外科医、ダナ・サキスンドは、著書「3000万語の格差」の中で、3歳までの子ども達が受ける言葉数の違いを立証しています。最も高い社会経済レベルの子どもと、相対するレベルにある子どもでは、親の応答回数が、1時間に2000語の差があり、これが、3年間で(3歳児の時点で)、3200万語の差があるということです。承認の表現(いいねとか、なるほどとか、そうなんやとか・・・)の差違は、特に深刻で、親から子どもへの承認の表現は、10倍の差がありました。しっかりと子どもの言葉を受け取り、承認の表現をしてあげること、このことが、将来の幸福度を左右するというのです。子どもの声に耳を傾け、保護者の方もしっかり発信してあげてください。そして、承認の表現を、たっぷり与えてあげてください。私たち保育者も、心に留めておきたいと思います。
今月号の園だよりの「有所思之事」に、上記の文章を載せ、卒園児の保護者の方へのはなむけの言葉にしました。
ぞう組さん、卒園、おめでとう!! これからの皆さんの歩みに、幸多きことを心から願っています。