12月7日(土)きらきらひろば(生活発表会)がありました。子ども達の楽しんでいる様子が伝わり、アットホームでほっこりとした、きらきらひろばでした。ごっこあそびをずっと楽しんできた子ども達は、役になりきり、自分たちの劇遊びが楽しくなるように、いろいろなアイデアを出してくれました。当日は、本番であるにも関わらず、困っている友達を普通に助ける発言や行動が、たくさん見られました。異年齢の交流も自然で、保護者の方から、「来年からのたてわり保育が楽しみです。」といううれしい感想もいただきました。好きなことをしている時の子どもの姿は、ほんとうにきらきらしています。好きなことを見つける、夢中になることがあるということが、とても大切であることを、幕間に保護者に話しました。
数日前に仙台大学の大宮勇雄教授の研修があり、そこで「さかなくん」の自叙伝「一魚一会」(講談社)の話をされました。さかなくんは、好きになると一直線で、わからないことはとにかく図鑑で調べる子どもでした。学校にも、教科書は持っていかず、毎日たくさんの図鑑を持っていきました。さかなくんは、絵が上手でしたが、授業中も魚の絵ばかり描いて授業に全く集中しません。その時の学校の先生と母との会話がすばらしい。
母:「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです。成績が優秀な子もいればそうでない子もいて、だからいいんじゃないですか。みんながみんな一緒だったら、ロボットになっちゃいますよ。」
さかなくんは、「今の今まで一度たりともこのお魚好きを、自分自身で恥ずかしいとか、変だと思うことがなかったのは母の力が大きかった。」と述べています。
幕間にこの話を引用させていただきました。「私たちは子どもの絶対的な味方でありたいと同時に、子どもが子ども自身で、好きなことを見つける手助けをしてあげたいと思っている。好きなことを見つけた子どもは強い。」保護者の方も、しっかり聞いてくださっていました。
保護者も保育士も、子どもの周りにいる人が、子どもの心が欲するところの子どもの味方になっていければいいなぁと思います。