5月25日(土)、晴天のもと、あすかのひろば(運動会)を行ないました。秋は、台風や熱中症や蚊の対策やらで、取り組みにくくなってきていたため、今年から春に変更しました。また、これまで参加してしていた2歳児は、進級すぐで子どもにとって負担も大きいとの判断から、3歳からの参加にしました。テントの設営や、撤収に保護者の方がとても協力的で、感謝しています。
内容は、ほっこりと友だち関係の深まりが見える運動会で、それぞれの笑顔や普段の様子を、たっぷり見てもらえた運動会でした。親ゲーム、親子ゲームも盛り上がり、あっという間の2時間でした。
取り組みにあたって、こんなエピソードがありました。
ぞう組のサークルタイムでの話です。サークルタイムとは、ピラミーデ教育法で使われている話し合いの方法で、椅子を丸く並べて、テーマを持って話し合います。自分の意見を言う力や、人の意見を聞く力、発想力、想像力、話し合いを経て、時には自分の意見を修正する力などをつけていきます。
あすかのひろばを目前にしたある日、例年は、「あすかのひろば、はじまるよ。」とか、「あすかのひろば、がんばります。」等の言葉を、みんなで言うのですが、今年は、言うか言わないかも含めて、子ども達に委ねました。サークルタイムでは、「言う」派と、「言わない」派に分かれました。「言う」派の中には、「ママが見に来てくれるから頑張るため」という子もいて、しっかり、思いを言葉にする力が身についてきているなあと思いました。「言わない」派が、「難しいからいやだ。」と言うと、「じゃあ、難しくない言葉にすれば?」と、気持ちに添う提案をしてくれる子もいました。
結局、言葉は言うことになったのですが、こういったプロセスを、丁寧に幾重も踏んでいくということが、大切なのだと思います。その中で、民主的な方法を、肌で感じ取ったり、人間関係の難しさを痛感したり、話し合いの中でこれからの人生の縮図を少し経験し、仲間の素晴らしさや、人への信頼、リスペクトの基礎を築いていって欲しいと思います。
子どもって、ほんと、すごい力を持ってます!!