「だるまちゃんとてんぐちゃん」などの人気絵本の生みの親、かこさとしさんが亡くなって、1年が経とうとしています。「からすのパンやさん」や「どろぼうがっこう」など、子ども達の大好きなお話をいくつも手掛けておられました。そのかこさとしさんが「未来のだるまちゃんへ」という自叙伝を書いておられ、その中から、感銘を受けた部分をご紹介したいと思います。
・人間っていうのは、誰もがプチ善の一面と、プチ悪を持ってると思います。極悪まで行かないためには、子ども時代に「自分にはプチ善もあれば、プチ悪もあるけれど、どっちに行こう」って迷いながら悩みながら育っていくことが大切で、そういう中で「これはいかん」という局面をなんとか乗り越えながら、一人前の大人、一人前の社会人になっていく。(略)人間は間違えるものだし、僕も間違えた。それをどう乗り越え、克服したかが問題なので、そこが生物としての人間のよいところではないでしょうか。
保育園でも、ぶつかりあいや、うまくいかないことがたくさんあるけれど、楽しいこと沢山経験して、豊かな気持ちがベースにあって、「しんどいこと」も乗り越えられるようになる。そういう姿が、「活き活きと生きている」ということになるのではないかなと思うのです。