子どもの最善の利益を追求し、一人一人の子どもを大切に保育を行います。
また、現在を最も良く生き、望ましい未来を創り出す力の基礎を培います。
同時に全ての子育て家庭を視野に入れ、子育てに関する支援事業をおこない、
地域の子どもも含めた子どもの育ちを、総合的に支援します。

保育園の概要

震災

6月18日(月)7:58 震度6弱の地震が、大阪・北摂地域を襲いました。被害に会われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

園の中にも、住宅や家財などの被害が、甚大なお家もありましたが、とまれ、幸い、園児やご家族にお怪我はなく安堵しました。電話回線がパンク状態で、保育園への連絡がなかなか取れない保護者の方も多く、ホームページへの掲載ができていなかったことをお詫び申し上げます。他にも、今回得た教訓を、今後の参考にしていきたいと思います。

私事で恐縮ですが、私は高槻に住んでいます。当日は、2時間半かけて帰宅しました。6月21日現在、まだガスが復旧されておらず、水風呂です。水は昨日出たところなのですが、ほんとにありがたかったです。電気も通っていますし、ガスだけでワァワァ言ってはいけないんですが・・。普段当たり前に使っているライフライン(水道・ガス・電気・・)のありがたみが痛いほどわかります。

画家・絵本作家のこしだミカさんは、東日本大震災の時に、原発の問題と合わせて、電気について考えることとなり、「でんきビリビリ(そうえん社)」という絵本を描きました。その本の最後のお父さんのセリフは「おとうさんらもいままでつかうばっかりで、ちゃんとかんがえてけえへんかったな。」でした。

園でも子ども達と一緒に、資源について、考えていきたいと思います。

 

保育参加(1)

6月8日(金)、保育参加がありました。あすか保育園で今年から始めた取り組みです。0・1・2歳児クラスの保護者を対象に始めました。なぜ乳児組から始めたのかというと・・・

園では、運動会・発表会共に、今は2歳児からの参加になっており、2020年からは3歳児からの参加になる予定です。昨年のアンケートで、乳児クラスの保護者の方々から、自分の子どもをもっと行事に出してほしいという意見がありました。

行事に対しての取り組みは、日常と違うスケジュールとなることもあり、日課(毎日の生活の流れ・タイムテーブルや手順)を大切にする乳児組には、参加が難しいと思っています。また、子どもがみんなの前や保護者の前で、見てもらいたいと思う気持ちは、幼児組ぐらいから自分への自信と共に育ってきます。しかしながら保護者の方が、保育園の生活を知りたいと思ってくださる気持ちは、大切にしたいと思います。そこで、「見る」という形より、「参加する=保育参加」で、子ども達に負担なく、子ども達により近い位置で、保育園での姿を知ってもらおうと、「保育参加」を用意しました。

当日は、3名の保護者の参加がありました。11:30頃まで各クラスで過ごしてもらい、そこから園の給食を食べてもらいます。12:00頃から、参加者と保育士でお茶を飲みます。(「サロン」と呼んでいます。名前が少し妖しいですね(笑)。)

参加者の感想は、次回、掲載したいと思います。

統合保育

5月24日(木) 保護者参観・懇談がありました。午前中が幼児、午後からが幼児で兄弟がいる方は、1日仕事になりました。しんどかったと思いますが、保護者の方々がとても積極的で、楽しんで参加してくれていたので、子ども達もとてもうれしそうでした。ありがとうございました。

あるクラスの懇談の中で、統合保育の話が出ました。統合保育とは、障がいのある子もない子も共に育ちあう「障がい児共同保育」のことです。そのクラスの担任が、障がいを持った子どもさんの保護者の方々に、クラス懇談会で統合保育の話をしていいか尋ねると、ある保護者の方は「話してほしい。他の子どもに『○○ちゃん(障がいを持つ自分の子)にこんなんされた。』と言われても、今まで『ごめんね』としか答えようがなかった。」と言われました。クラス懇談では、保護者の方々が自分の子どもさんのことを話され、他にも兄弟に障がい児のいる方や、家族にいる方が話してくださいました。

あすか保育園には、たくさんの障がいを持つ子どもたちがいます。子ども同士は保育の中で、仲間関係を結び、互いを理解していきますが、難しいのは大人の関係かもしれません。障がい児の保護者の方は、健常児以上に悩んでおられることも多かったりします。保護者の仲間関係も少しづつ深まって、障がいを持つ子どもや家族に対する理解が進み、子どもも保護者も職員も共に育ちあう関係になればいいなぁと思っています。

第三者評価

今年、福祉サービス第三者評価を、NPO法人・ナルク福祉調査センターで受審することになりました。早速、4月には、利用者チェックリスト(保護者アンケート)に協力して頂き、提出しました。第三者評価は、福祉(保育)を受ける人(子どもや保護者)、つまり利用者にとって、あすか保育園が、福祉施設としてきちんと対応できているか、いろんな角度から検証します。沢山のチェック項目があって、保育園としてもその項目一つ一つに、自己評価をしていきます。結構な量で、ちょっと大変だなぁ・・と思っていました。確かに、作業的には時間のかかることですが、これが思わぬ保育内容や保育運営の振り返りに繋がったり、普段の保育について考える時間を生む結果になったりと、副産物が多かったのです。受審することで、保育の質を高めることに繋がってると、実感しました。今、作成中の資料を、職員みんなで見直したり、職員間で共有しきれていないことを確認したりして、職場学習会をしていきたいと思っています。世の中、無駄なもんってないですね。

保育指針の改定

 ぞう組(5歳児)の部屋のピアノの上に、折り紙で折ったかわいいピアノが並んでいました。5歳児の男の子が教えてくれました。「あのピアノはこびとのピアノやねん。今度、お泊り保育の時にな、こびとが弾きにくるか見ようと思ってんねん。」
 昨年4歳児だった子ども達の眼に、5歳児のお兄ちゃん達の姿が「あこがれ」として残っていたんでしょうね。こびとの話をしてくれた子どもの眼は、キラキラして期待にあふれていました。今度は自分で、やりたかったことができる!! 夢をふくらませ、自分で考えて、起こした行動は、生きる力に繋がっていきます。自分の夢の実現のために準備し(ここではこびとのピアノを折り紙でたくさんつくるということ)、お泊り保育に向け取り組む姿は、まさにアクティブ・ラーニングです。

 新しいクラスが発表された時、ある保護者の方が、「先生、今年は年長やしビシッといってな。ビシッと。」と言われました。行事等でビシッとやり遂げる姿を、求めておられるのかなぁと思います。そのことも保護者さんに子どもの成長をわかりやすく伝えるという点で、大切なことだと思います。ただ、乳幼児期に本当に必要な力は何なのか?園では、子どもの今置かれている社会状況を分析し、これまでの保育を振り返り、保育の転換を自分に迫りながら、子どもにとって今つけてあげないといけない力は何なのか、職員は必死に考えています。子ども達の未来が幸せであるための基礎に、不可欠なものは何なのか考えているのです。

 今回、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、幼稚園教育要領の改正施行が10年ぶりに行われました。その中で、質の高い保育を行なうために、意識することとして、乳幼児期に育みたい力=「非認知能力」「育みたい資質・能力」「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を挙げています。「非認知能力」は以前にも説明させていただきましたが、「学びに向かう力や姿勢」(目標や意欲、興味・関心を持ち、粘り強く、仲間と強調して取り組む力や姿勢)を言います。これからは、やはり押し込む保育より、子ども達がつかみ取る保育が、そして私たちは子ども達の力を引き出す保育が重要になってくると思います。
子どもたちが本来持っている力を引き出し、大切に育てたいなぁと思います。

入園式

2018年度・新体制が始まりました。昨年度は、移管1年目でいろいろと不備な点も多くありましたが、たくさんの保護者の方々に支えられ、2年目を迎えることができました。ありがとうございました。今年度も職員みんなで力を合わせて、子どもに優しい、あったかい保育園運営をしていきたいと思います。そしてそれぞれの子ども達が持てる力を十分に引き出せるよう、また、質の高い保育を提供できるよう、みんなで勉強していきたいと思います。
今年度もどうぞよろしくお願いします。

今年は新入児16名を迎え69名でスタートしました。保育士不足の昨今ですが、うちは職員体制に大きな変動もなく喜んでいます。
幼児組の子どもたちは新しいクラス、新しい担任の先生にいろいろな表情を見せてくれました(笑)。
乳児組の子ども達は元の担任を求めたりしていましたが、三日目になるともうすっかり馴染んで新担任と一緒に遊んでいました。
一番不安感の大きいのは、保護者さんのようでした(笑)。子どもたちが新担任にも慣れ、喜んでいる姿をみて、少しずつ安心してもらっているようです。

そして今日は入園式。16名全員が参加でき、子ども達もさることながら、保護者さんが何とも嬉しそうな表情でした。
今年の保護者さんは、保育園見学に来てくれた方がほとんどで、その時に説明した、保育方針や保育内容に共感して頂き、うちの園を選んでいただいた方も沢山います。そのお気持ちを大切にして保育していきたいなあと思います。

さぁ、明日から雄叫び轟く毎日が始まります。少しでも早く安心して遊んでもらえるように子どもたちに誠意を尽くしたいと思います。

卒園

ぞう組さん、卒園おめでとう!

ぞう組さんは、あすか保育園の第1号の卒園児です。4月の引越し、一泊保育、むくのき学園での運動会、楽しいことがいっぱいありましたね。でも、初めてのことばかりで、先生たちはちょっとバタバタしていたかもしれません。だけど、ぞう組のみんなはいつもとてもマイペースで(褒めています)、楽しそうに保育園生活を送ってくれ、その笑顔に先生たちはいっぱい助けてもらいました。
ぞう組さんはほんとにみんな優しい子どもです。クラスの友達を心配したり、励ましたり、小さいクラス子どもたちの面倒をみてくれたり・・。あなたたちは、周りの人たちを幸せにする力を持っています。そして好きなことに十分打ち込んで、考え続ける力を持った賢い子どもです。小学校にあがっても、自分と友だちを大事にして、失敗してもいいから、どんどんチャレンジしてください。

保護者の皆様、おめでとうございます。
あすか保育園では「自分で考えて判断し表現する。」ということを保育の基本方針としてやってきました。子どもたちはたくさんの寄り道をしながら、いろんな考えを出し合い、ぶつかったり折り合ったりしながら生活してきました。自分の人生を自分で切り開いていく力の基礎の基礎を培ってきたと思います。小学校に上がっても、これまで以上にいろんな試練が待っているでしょうけど、どうか保護者の皆様、今と変わらぬ愛情で包み込み、甘えさせてあげられる居場所を用意しておいてあげてください。そしてもし子育てに悩んだりしんどくなったりしたら、いつでも話しに保育園にきてください。

3月23日(金) 5歳児ぞう組11名が巣立ちました。ほのぼのと温もりのある卒園式でした。みんなとっても立派で、卒園児らしい姿を見せてくれました。保護者の皆様も、1年間お力添えいただき、ほんとうに感謝しています。また、子ども達の成長した姿を見せに来てください。ありがとうございました。

旅立ち

3月になり、今年度も残すところ1か月を切りました。三寒四温、少しずつ暖かくなってきてうれしいけれど、この季節やっぱり寂しいです・・・。

法人での運営がスタートし、新園舎で子どもも大人もおたおたしていた4月。繊細な子ほど動揺は大きかったようです。

4月、不安やモヤモヤする気持ちをどうしようもなくて、クラスに行かない。やっと行けたかなと思ったら飛び出してくる。自傷行為(ドアや床に頭をぶつける。)を繰り返す。そんな姿の5歳児の子どもがいました。事務所に来たら話を聞いて、受け止めて抱っこして・・。これでいいのかなと、自問自答しながら・・。給食をクラスで食べるのが嫌で、玄関先で二人で食べました。一泊保育は、途中で帰ると言い出し、寝るまで付き添っていました。そうしてほんとに少しずつ心を開いてきてくれました。次のハードルは小学校です。もうすでに不安を感じているようで、卒園式の練習などが始まると、クラスから飛び出してくることがまた増えてきました。事務所にきて少し落ち着いたら、クラスに送ります。この間、クラスまでの階段を手を繋いで上がっていると、その子が「僕の手、あったかいやろ。」と言いました。「忘れないね。」と答えました。

小学校の先生も引き継ぎに力を注いでくださり、話を聞きに来てくれたり、様子を見に来てくれたりしています。入学式の為の下見も考えてくれ、好きな玩具のラQも用意したいと5歳児と話していました。。どうか、少しでも心穏やかに移行できるように、園も学校と情報を共有化したり、不安を少しでも取り除ける方法を提案したりしていきたいと思います。そして、ぎりぎりまで子どもの気持ちに寄り添いたいと思っています。

さあ、自信をもって、羽ばたけあすかの子ども達!!あなたたちはほんとにすばらしい!!

当たり前のことを

私事で恐縮ですが、今年、母の23回忌を迎えます。母はとても元気な人でしたのに60歳の秋、突然倒れ、ほんの数日後に亡くなりました。倒れてから意識が戻ることはなく、家族は現実が受け止められなくて、これまでに経験したことのない悲痛な日々を送りました。そんな中、入院先の病院の看護師さんの対応に、心が救われました。

倒れてから母に声をかけるのは、家族や見舞いに来た親戚ぐらいでしたのに、その看護師さんは事あるごとに、意識のない母に声をかけてくださいました。痰を吸引する時も「○○さん、ちょっと痛いけど我慢してねー。」とか、体位を変える時も「○○さ~ん、身体、右向けるけどいいかなぁ~。」とか・・・。母が生きている、まだ社会と繋がっていると思えて、とても嬉しかった。看護師さんにその時の気持ちを伝えてお礼を言うと、「あたりまえのことですから。」とほほ笑んで応えてくださいました。

先日、研修に行った職員が研修報告の中で、次の言葉を紹介していました。

『 当たり前のことを、並外れた愛を持って行いなさい。=マザーテレサ 』

あの時の看護師さんのはにかんだ笑顔を思い出しました。

何でも慣れてくると、おろそかになったり、大切なことを見失ったりしがちです。保育園でも、当たり前の日常を大切にして、並外れた愛を注ぎ、穏やかな日々を子どもたちと送りたいと思っています。

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